【7/29締切】Panasonic NPOサポートファンド 2016年募集

2016年03月30日

Panasonic
NPOサポートファンド 2016年募集

NPO/NGOの持続的な発展のために組織基盤強化を応援します。




 パナソニックは持続可能な社会をめざし、「より良いくらし、より良い世界」~「A Better Life, A Better World」の実現に向けて取り組んでいます。
 企業市民活動においても「A Better Life, A Better World」を実現するべき、「環境・エネルギー」「次世代育成」を社会課題解決における重要な抱くターと位置づけ、NPO/NGOの皆さまとも積極的に協働しながら、グローバルに活動を展開しています。
 パナソニックは、NPO/NGOがより戦略的に社会課題の解決をはかるには、その組織基盤強化が重要であるとの認識のもと、2001年に本ファンドを設立し、以来、環境や子どもたちの育成をテーマに活動するNPO/NGOに対し、累計で280件3億5千万円の助成をしました。
 2016年募集事業のテーマは、「客観的な視点を取り入れた組織基盤の強化」です。国内で先進的な取り組みを行うNPOや、新興国・途上国で活動するNGOが、第三者の多様で客観的な視点を取り入れて、組織運営上の課題を解決する取り組みを応援します。

詳細はウェブサイトでご覧ください(募集要項は4月15日(金)からダウンロードできます。

助成対象団体
●環境分野
 環境問題に取り組み、強い市民社会の創造を目指すNPO/NGO

●子ども分野
 子どもたちの健やかな育ちを応援する。
 新しい社会の創造を目指し、先駆的な活動と自己変革に挑戦するNGO/NPO
共通
・団体設立から3年以上であること
・日本国内に事務所があること
・有給常勤スタッフが1名以上であること

助成対象事業
 第三者の多様で客観的な視点を取り入れた組織基盤強化の一連の取り組みを最長3年まで応援します。
【1】組織診断フェーズ
【2】組織基盤強化フェーズ

助成金
 1団体への上限200万円。ただし、【1】組織診断フェーズのみの取り組みの場合は上限100万延ん

助成事業期間 2017年1月1日~2017年12月31日

応募受付期間 22016年7月14日(木)~7月29日(金)必着

お問い合わせ先
事務局 月曜~金曜 10:00~17:00
メールか電話でどうぞ。

●環境分野
特的非営利活動法人地球と未来の環境基金
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-2-5 CTN[ビル3階
TEL:03-5298-6644
FAX:03-3255-2202
担当:美濃部・木村
E-mail eff-spf@eco-future.net

●子ども分野
特定非営利活動法人市民社会創造ファンド
〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町1-4-3日本橋MIビル1階
TEL:03-5623-5055
FAX:03-5623-5057
担当:坂本・武藤
E-mail kodomo@civilfund.org  

Posted by たかしま市民協働交流センター at 13:40助成金情報

【3/31締切】緑の募金公募事業

2016年03月25日

緑の募金公募事業

 公募事業とは、一般公募により森林ボランティア団体等へ交付金が助成され行われる活動です。皆様からの意欲的な応募・申請をお待ちしております。
 なお、事業の承認は7月1日付けで通知する予定です。
詳細はウェブサイトでご覧ください(別ウインドウで開きます)。

一般公募事業
 国内又は海外で行う森林整備及び緑化推進活動により森林づくり活動の新たな領域の開拓を期待するとともに、事業内容を特定した事業を募集します。
●募集期間
平成28年2月15日(月)~3月31日(木)(当日消印有効)
●支援対象
(1)一般事業
 国内緑化事業関係:国内で行う次のいずれかに該当する事業
① 2以上の都道府県にわたる広域的な見地から行う、
  ・森林の整備(植栽、下刈り、間伐等の作業)
  ・緑化推進を目的とするイベント
② 居住する都道府県以外で行う森林整備、もしくは川上と川下が連携して行う森林整備
③ 国民参加の森林づくりの観点から森林ボランティア育成に資する森林整備
④ その他、上記に準ずる森林整備及び緑化推進を目的とするイベント等

 国際緑化事業関係:海外で行う次のいずれかに該当する事業
① 砂漠化防止や熱帯林再生のための森林の整備
② 土砂流出防止・水源かん養・薪炭林造成のための森林の整備
③ 公園・学校の植樹等の緑化
④ 苗畑整備・育苗や緑化推進に資する苗木の配付
⑤ 山火事防止等の森林パトロール、被害調査等の森林保全管理
⑥ その他、上記事業に付帯するセミナーや給水施設整備等
詳しくは一般(募集公告)【pdf】をご覧ください。 

●支援内容
・ 交付対象経費については一般(募集規則)【pdf】をご覧ください。
・ 交付金額は一事業につき300万円を限度とします。
・ 事業実施期間は、平成28年7月1日~平成29年6月30日の1年間とします。
可能な範囲で、活動の一部(または全て)を「森林ボランティアの日」(9月第3日曜日)の前後1ヶ月の間に実施できるよう計画してください。
・ 採択方法は、有識者等による事業審査会で選定します。
●一般公募の申請書等
ウェブサイトからダウンロードしてください。

お問い合わせ・応募先
○国内緑化事業関係
 公益社団法人 国土緑化推進機構(担当:秋元・小林)
 〒102-0093 東京都千代田区平河町2-7-4 砂防会館別館(B棟5階)
 TEL 03-3262-8457 FAX 03-3264-3974
 E-mail bokin@green.or.jp
○国際緑化事業関係
 公益財団法人 国際緑化推進センター 「緑の募金」国際緑化公募係(担当:金澤)
 〒112-0004東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル3階
 TEL 03-5689-3450(代) FAX 03-5689-3360

特定公募事業
「国民参加による災害に強い森林づくり事業」

 「国民参加の森林づくり」運動の継続的・自立的な担い手の育成を目指したモデル事業、都市におけるボランティア団体等が山村地域の自治体・住民と協働で企画・実施する森林整備・交流を推進する事業を募集します

都道府県緑推推薦事業「ふるさとの森林再生事業」
 未来に豊かな国土を引き継ぎ、東日本大震災を契機に高まったふるさとの絆を醸成するため、ふるさとのシンボル的な森林再生の取組を進める事業を、都道府県緑化推進委員会(以下「都道府県緑推」という。)の推薦に基づき、募集します。
※ 本事業は、都道府県緑推推薦事業となります。
  各都道府県緑化推進委員会までご相談ください。
詳細はウェブサイトをご覧ください。  

Posted by たかしま市民協働交流センター at 09:28助成金情報

平成27年度 たかしま・未来・円卓会議 たかしま森林資源活用プロジェクト⑤開催報告

2016年03月23日



平成27年度 たかしま・未来・円卓会義 
たかしま森林資源活用プロジェクト⑤


先日、3月3日に以下の内容で、第5回勉強会を開催しました。

第1部 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 木村 道徳 氏
■高島の森林・未来へのアプローチ①

第2部 総合地球環境学研究所 手代木 功基 氏
■高島の森林・未来へのアプローチ②


たかしま市民協働交流センターでは、平成25年度より、
さまざまな主体が協働で課題解決に取り組むまちづくりを目指し、
「たかしま・未来・円卓会議」を開催しています。

これまでの円卓会議の報告はこちら。

今年度は、【朽木地域】という地縁型の円卓会議と
この【森林資源活用】というテーマ型の二つに絞って、
円卓会議をすすめています。

今回は第5回として、これまでの勉強会を踏まえ、
滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの木村氏、および
総合地球環境学研究所の手代木氏より
【高島の森林・未来へのアプローチ】と題して、研究者の視点から
このプロジェクトにどのように関わっていただいているのか、また
どのような関わりができるのかについて、紹介をしていただきました。



まずはじめに、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの木村 道徳さんに、
研究センターとしての関わりや木村さんの研究についての紹介と
これまで高島市内および滋賀県内で実施してきた薪材としての
森林資源活用の研究について、報告していただきました。

◆滋賀県琵琶湖環境科学研究センターについて

<目的>
琵琶湖環境科学研究センターは、琵琶湖とその流域を一体のものとしてとらえ、健全な水循環、物質循環、生態系の保全といった視点から琵琶湖と滋賀の環境に関する現象の解明、行政課題に取り組むため、幅広いネットワークの形成を図りながら、総合的に試験研究を推進することによって、滋賀をモデルとした持続可能な社会の構築に貢献する。(HPより抜粋)

森林面積は非常に広く(県土の1/2で琵琶湖面積の3倍!)、
滋賀県の人々の生活に大きく影響している!


◆木村氏の研究について
<研究テーマについて>
琵琶湖流域の研究を進める → 源流域の森林の研究は欠かせない
・生態系のなかでの森林のあり方ということで、土砂の流出などわかっていることはあるが、どうしたらいいのかまではわかっていない。そもそも社会として、森林のあり方を考えないといけない。
→環境計画、環境政策を専門としている木村氏が研究

<森林管理の問題>
・森林に価値がない→所有者の管理意識の低下
→木材としての森林活用だけでなく、観光や精神的な豊かさなど、社会の中での森林の活用を考える
・社会全体の流れで、エネルギー源としての木材利用が見直されている
→エネルギーとしての活用を一つの基準としてとらえ、研究

<エネルギー源としての木材利用について>
・百年前の課題→エネルギー源として「はげ山」になるほど、森林を活用していた。
→治山事業により、青々とした山に。
・現在の課題→木材の輸入やエネルギー革命により、森林が使われなくなった。
→「ほとんど利用しない」のではなく、「利用し尽くす」のでもない、その間を取るような利用が望まれる。

<山の上手な使い方を考える>
・地域社会として、森林をどう維持管理していくかということを考える必要がある。
・地域社会で森林がどのように使われているか、また森林に与える影響についても継続的に調査。
・地域の森林が、未来にどうあって欲しいのかという「森林ビジョン」を地域全体で共有する必要がある。
→地域社会ので森林情報の共有

・山間集落の過疎高齢化など、山への関心が薄れ、ふれ合いがない→地域社会の森林ビジョンがない。
→地域社会のおける森林へのまなざし育成

地域社会全体で森林に関する情報を共有しバランスを
取った使い方ができる社会的仕組みが必要


・森林の成長スピードを越えて、利用が進むと森は消滅する。
→森林と地域エネルギーの連関を考える場を作っていきたい。

その他、詳細は割愛しますが、
<高島市の利用可能な森林資源の検討>ということで、  
次の3つの条件
(①植生が広葉樹 ②集落からの距離が100m以内 ③土地利用が建物用地)で、
薪材として伐採・活用ができる森林面積を試算したり、
<高島市内での薪ストーブ設置調査>ということで、
高島市内での薪ストーブの設置家庭の特把握と薪消費量(需要量)の推定の
結果を報告していただきました。

研究者という視点から、高島市の森林にどのような課題があり、
研究者としてどのようなことが地域に還元できるのかなどを
お話しいただきました。

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続いて、総合地球環境学研究所の手代木 功基さんに
高島の森林・未来へのアプローチ②
~高島市朽木における地域資源としてのトチノキ巨木林~

と題して、お話ししていただきました。

<トチノキの研究について>
・2010年くらいから、朽木でトチノキについて研究・調査を実施。
ここではこれまで行ってきた研究(共同研究)の報告として、以下の3つについて
お話していただきました。

①トチノキ巨木林の実態
②トチノミと野生動物
③トチノキと地域の関わりについて


・トチノキは日本全国広い範囲で確認され、特に沢筋に分布。
・縄文時代の遺跡から、トチノミを食べていたことが発見されている。
・山村の暮らしに密接に関わっている。
・淀川水系の最上流部の朽木は、地域面積の90%が森林。
・2010年より、トチノキの巨木伐採が確認され、保全活動が広がっている地域でもある。
・巨木と水源の郷をまもる会とも連携して、研究を行っている。

◆手代木氏の研究について
●巨木林がどういったところに分布しているのか。
●地域の人々の暮らしと巨木林がどう関わっているのか。
●トチモチがどのような経緯で特産品かしてきたのか。他地域とどういった違いがあるのか。

→現代における森林資源としてのトチモチの価値を再考。
→研究成果を地元に人に活用していただきたい。


<①トチノキ巨木林の実態について>
①トチノキ巨木林はどこにあるのか
・巨木以外のトチノキも含めた全体像を把握
→谷に育成する全てのトチノキ個体位置と胸高周囲長を計測
→胸高周囲長300cm以上を巨木とする

・巨木は谷の最上流部に多く分布
・小中径木は谷筋に全域的に分布
・谷底から近い場所には、小中径木が多い
・巨木は谷底から一定の高さ(10~25m程度)に出現


②巨木林の周辺環境はどうなっているのか
・植生調査、地形調査
→巨木林は、谷筋近くに分布。上部にはアカシデ、コナラ、ミズナラ(左)やミズメ、リョウブ、アスナロ(右)などの二次林の構成主が主体となっている。
→朽木の二次林は、主に薪炭林として利用されてきた。→炭焼き窯跡が17か所確認できた。

→巨木林は積極的な山林利用の中に存在
なぜ、このような傾向が見られるのか。
→巨木へと成長していく長い年月の中で、土石流や斜面崩壊の影響が最も少ない場所に、巨木林が残ってきたと考えられる。
→さらに、そこに人の利用や保護の意識が重層的に重なり合い、巨木林が成立

◆ポイント
朽木地域のトチノキ巨木林は、
人が積極的に利用してきた里山に残る文化的な遺産


<②トチノミと野生動物について>
・トチノミに関して聞き取り調査をすると、「シカ」に食べられているという声をよく聞く。
→本当にトチノミはシカに食べられているのか?
・トチノミには渋み成分や苦味成分が含まれており、食べられる動物は限られる。
・トチノミを食べる動物として知られているのは、ネズミ、リス。
・シカは食べることは知られているが、稀である。
→朽木において、何がトチノミを食べているのかを調査

→赤外線カメラで動画撮影

・トチノミの持ち去りに大きく寄与しているのは、ネズミである可能性が高い
・シカはトチノキ周辺を頻繁に訪問し、トチノミを食べていた!
・年によって傾向が異なる? →現在、さらにデータを蓄積中

<③トチノキと地域の関わりについて>
・トチノミがとれなくなった。
・地域の人々は、トチノミを入手するため苦闘。
→トチノキの下に爆音機設置、木の周辺にテープを張るなどするが、うまくいかず・・・

●栃餅づくりへの利用
・トチノミがとれない。→他地域で実を採取し、持ってきてくれる人が少しずつ増えた。
→トチノミの利用が可能に!→トチノミ利用のネットワーク
・日本の様々な地域でとれるトチノミがなぜ、特産品となるのか。

栃餅づくりの「技術」こそが特産品!

→灰によるあく抜きなど、簡単に出来ない技術を持った人が、比較的たくさんの残っている。
・全国に約1000か所ほど道の駅があり、電話でヒアリング調査を実施。
→そのうち、246施設でトチノミを利用した食品を販売している。

・朽木ならではの、他の地域にはない特徴とは?
→巨木伐採問題を契機とした保全団体の設立と様々なイベントの開始
→トチノキの存在や価値を理解する人々の増加
→他地域(綾部市古屋地区)との交流がはじまった!

一方で・・・
→外部の人々の協働が生まれているが、地元全体でトチノキ・トチノミに対する関心は、必ずしも成熟しない可能性も考えられる。
→地域全体に「トチノキ・トチノミと関わる文化」が残るような活動が重要

◆まとめ
・トチノキやトチノミを使ったトチモチなどは、朽木の自然環境に支えられ、地域の人々との関わりや地域外との関係の中で生き続けている「文化的な遺産」である。
・今後の対応次第では失われる可能性もある脆弱な資源


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勉強会をしていると、「知っているつもり」になっている団体や個人の、
全く知らなかった側面や、思いの強さのようなものを、その発言や態度、
また、言葉の端々で同時に感じることが出来ます。

みなさんの抱える仕事への熱意や想いのようなものと合わせて
課題をお聞きしていると、それは僕自身の課題のように思えてきます。

今回、報告して頂いた研究者のお二人は、仕事ではありますが
これだけ何度も何度も、この高島の地へ訪れてくれていることを考えると
その課題解決への意欲や、想いの強さを感じずにはいられません。

行政だけでは、また地域だけでは解決できない課題だからこそ、
より多くの人の知恵や力を総動員して、
解決に向かわなければいけないのだと思います。

そこに、協働や総働の意味があるだと思っています。
報告は、原田でした。

  


平成27年度 たかしま・未来・円卓会議 たかしま森林資源活用プロジェクト④開催報告

2016年03月23日



平成27年度 たかしま・未来・円卓会義 
たかしま森林資源活用プロジェクト④


先日、2月1日に以下の内容で、第4回勉強会を開催しました。

① くつきの森施設見学
② くつきの森の取組みとこれから(仮)
③ くつき木の駅プロジェクトの取組み


たかしま市民協働交流センターでは、平成25年度より、
さまざまな主体が協働で課題解決に取り組むまちづくりを目指し、
「たかしま・未来・円卓会議」を開催しています。

これまでの円卓会議の報告はこちら。

今年度は、【朽木地域】という地縁型の円卓会議と
この【森林資源活用】というテーマ型の二つに絞って、
円卓会議をすすめています。

今回は第4回として、これまでの勉強会を踏まえ、
NPO法人麻生里山センターの若林氏より、「朽木やまね館」の施設案内と
【くつきの森の取組みとこれから】と題した事業の紹介をしていただきました。
その後、くつき木の駅実行委員会による【くつき木の駅PJの取組み】を
お聞きしました。



まずはじめに、NPO法人麻生里山センター 副代表の若林 譲さんに、
くつきの森の施設見学と合わせて、センターの活動について話していただきました。

◆NPO法人麻生里山センターについて

<設立目的>
◆地域の森林がもつ多面的、公益的機能を次世代に引き継ぐため、
 百年先を見据えた森づくりの推進
◆その活用により地域の活性化を図る。
→地域と密接な関係にある「くつきの森」の保全・活用のため設立

・くつきの森の中にある3つある建物のうち、宿泊機能も残っていた「やまね館」を
中心の施設としており、一通り施設を巡りながら案内をしていただいた。
・高島市より指定管理を受け、これまで、10年間運営を行ってきた。
→今年度、更に5年の指定管理を受けることとなった。

<施設概要>
◆ 面積  146ha 
◆ 標高  200~400m 
◆ 気候  日本海沿岸型気候(積雪は1mを超える)
◆ 施設  やまね館 ・ 自然研修センター ・ 森林環境研究所
◆ 遊歩道 13km

<くつきの森のあゆみ>
◆ 里山として利用された時代(1960年(昭和40年)頃)
◆ 放置された時代
◆ 朝日の森時代(1978年(昭和53年)~2003年(平成15年))
◆ 朝日の森からくつきの森へ(2004年(平成16年)12月~ )
◆ くつきの森時代(2006年(平成18年)4月~現在)

  2006年3月 麻生里山センターを設立
  2006年4月 指定管理者として管理運営を開始
  2007年4月 森林環境学習やまのこ事業の拠点施設
  2008年4月 森林セラピー基地の認定を受ける


<主な活動内容>
1) 森林公園くつきの森の指定管理業務
2) 森林環境学習やまのこ事業の受託
3) 高島森林体験学校事業の受託

<森の現状と課題>
・松枯れ、ナラ枯れ、シカの食害 ・下層植生の減少 ・山ヒルの影響(森林セラピー)
・施設、機械等の老朽化 ・森内の資源の有効活用

<多くの人が楽しめる森林公園をめざして>
◆ 美しい里山を取り戻す 
◆ めりはりのある里山管理
◆ 里山のモノ・環境・文化を生かす 
◆ 情報と人

◆ポイント
・30年経って、施設の維持管理など大変だが、資金は全然ないので、指定管理料などで収入と支出のバランスをとって運営。お客さんに来てもらう施設なので、修繕・改修したいところはたくさんある。
→6ヶ月間しか宿泊利用できないので、通年活用できる施設にしようとすると、それだけで1千万円くらいかかってくる。

・以前はキャンプ場があったが、平成10年くらいから、シカの増加と合わせて山ヒルも増加するなど、条件が悪くなり閉鎖した。

・森林整備に関して、くつきの森全体のことを考えると、もっと日常的に人が来てくれると良い。今は年4回、「未来の森づくり」事業として実施しているほか、週1回木曜日に実施している。

・ある地域に拠点ができても、その地域でがっつりと組んでしまって、他所からは入りにくかったりする。高島に住んで6年になるが、今回、くつきの森に初めて来させてもらって、もったいないと思った。



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続いて、くつき木の駅実行委員会 委員長 小林 二郎さんと
事務局 三田村 勝さんから「くつき木の駅プロジェクトの取組み」を
紹介していただきました。

◆くつき木の駅プロジェクトの取組み

<概要>
◆ 平成26年6月設立 
◆ 会員数 20名(構成:男性13名・女性3名) 
◆ 協力店 4店舗
◆ 地域通貨「やまびこ券」の発行流通
→軽トラ1杯で5000円分の地域通貨「やまびこ券」を発行

・もともと奈良県の丹羽健司氏(元農水省)が、根底に「人づくり」という想いを込めて、発案。
全国各地に活動が広がっており(昨年も全国で8駅加入)、H26年6月にくつき木の駅実行委員会が立ち上がった。「山が元気 人も元気 山の資源を 宝に」を合言葉に活動。

・朽木の実行委員会が、間伐材を地域通貨で買い取る仕組み。
昨年は45t(軽トラ1台半で約1tなので、軽トラ約67台分)の間伐材を集荷。
→軽トラ1杯を搬入してもらって、5000円のやまびこ券(500円×10枚)を発行。
→資源循環と高齢者の元気づくりのため、薪割りをして、薪販売
→軽トラ1杯で15000円(購入額の3倍)で販売。

・将来的には森が美しく、バイオマス発電の燃料が供給できれば良いと考えている。

・滋賀県内には、甲賀と朽木の2ヶ所しかなく歴史も浅い。全国の大きなところでは、バイオマスやペレットまでやっているところもある。

・鴨川が決壊した台風18号で山が荒れたときに、丁度、全国木の駅サミットが名古屋で開催されていて、そこに参加していた。丹羽さんの話を聞いた後、台風であちこち倒れた木を見て、「これを資源にしよう」とくつき木の駅を立ち上げたいと思った。

・地域通貨が使えるのは、現在、4店舗。店舗が増えても、流通が把握できないので、どんどん増やすという風には考えていない。

・薪人の祭りなど、年1回イベントも行っている。まずは、多くの方に知ってもらいたいと考えている。

◆ポイント
・行政課題として住民主体で間伐材の利用を進めるというのは、解りきっている話だが、高島市としてのビジョンがあるのかどうなのかを知りたい。

・高島市は、1tの間伐材を山から搬出すると1000円補助しますという程度。乾燥しているもので、軽トラ1台半。補助をもらおうとするとそれなりに大変。直径と長さを測って、記録を出さないといけない。市に現場写真を撮ってもらって・・・などしていると、何をしているのかわからなくなる。行政も組織的には大変なのだと思うが。

・くつき木の駅プロジェクトとして、現在、間伐材の薪の在庫が100tくらいあり、これを完売できる販売先が必要だが、売り先を開拓していかないといけない。朽木温泉に、薪のボイラー施設を入れようという話があったが、とん挫している。設備投資にお金がかかるのと、そうなった場合、木の駅だけでは薪の供給が間に合わなくなる。

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後半の意見交換では、以下のような意見がありました。

◆行政も、商工も観光も含め、多様な人たちが連携する仕組みづくりが必要
・それぞれが点として、課題を持っておられるが、それらが連携することで廻るようなシステムの構築が必要。

・すぐに補助金や助成金という話になるが、今はそんな話は古い。稼ぎ出す仕組みを作らなければいけない。

・仕組みづくりの最初のテコ入れが大事で、そこに行政の力も必要。

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このような勉強会という場をもっているのは、これまで点であった団体がつながって、その連携によって課題解決につながり、それぞれの団体にとってメリットとなる事業ができるのではないかと思って実施しています。そのためにも関係者の方の課題ややりたいこと、目的などを聞いたうえで、信頼関係を築きながら、みんなで考えていければ良いなぁと思っています。

報告は、原田でした。

  


Posted by たかしま市民協働交流センター at 11:33市民活動情報(高島)たかしま・未来・円卓会議報告

1月31日の「朽木でずっと、伝えていきたいものってなんだろう」をマンガでご紹介いただきました。

2016年03月18日

1月31日(日)、朽木地域の特産品「へしこ」を使ったアレンジ料理をつくりました。
若いお嫁さんも昔からへしこを食べてきた年齢の高いかたも、地域に当たり前にある「へしこ」の魅力を再発見する機会となりました。
当日の報告は、こちらでご覧いただけます。

ご参加された方が、マンガにしてご紹介してくれました。

画像をクリックすると大きくなります。

とても楽しく紹介してくださってます。
アイデア出し合って作られたお料理は、2月28日の「朽木でずっと、伝えていきたいものってなんだろう」でご紹介いただき、参加者同士がアレンジした料理を教え合って、料理して試食をしました。
当日の報告はこちらでご覧いただけます。

 実は、「へしこ」はお家で漬けたり、朝市で販売されたりされているのですが、若い世代はあまり食べないそうです。塩漬け後、糠漬けされており、塩分が高いために血圧の高い方もあまり食べないと言われてました。
 でも、発酵つながり隊の他谷さんによると、発酵によりアミノ酸や乳酸菌や体にいい成分はたくさんあるので、上手にお料理していくと、とってもいい食材ということです。お隣の福井県ではへしこは血圧抑制効果もあるヘルシー食品としてPRされてます。
 特産品である「へしこ」を入り口に、若い方、年齢の高い方、地域のさまざまな人が、地域にあるものを材料に、楽しい時間を過ごして、地域に当たり前にあるものの価値に気づき、地域で大事にしていきたいものについて話す機会を持つことができました。

これからも、子どもも大人も一緒に、朽木に当たり前にあるものを再発見して、朽木のことを話す場を持てればと思います。  


Posted by たかしま市民協働交流センター at 14:23たかしま・未来・円卓会議報告

【5/31締切】第33回「老後を豊かにするボランティア活動資金助成事業」

2016年03月17日

みずほ教育福祉財団
第33回老後を豊かにするボランティア活動資金助成事業
(平成28年度)応募要領

 高齢化社会を迎え、高齢者が住みなれた街で安心して生活するための、地域住民・ボランティアによる主体的かつ活発な福祉活動に対するニーズが、一段と高まっています。
 本助成事業は、地域に根ざした、高齢者を主な対象としたボランティア活動等の支援を目的として、その活動に継続的に使用される用具・機器類の取得資金を助成します。

助成対象
 地域において、高齢者を主な対象として活動している比較的小規模なボランティアグループで、次の要件を満たすもの。
(1) 必要要件
① 登録ボランティアスタッフ数:10人~50 人程度。
② グループ結成以来の活動実績:2年以上。
③ 本助成を過去3年以内(平成25年度以降)に受けていないこと。
④ グループ名義の金融機関口座を保有し、規約(会則)、会計報告書類が整備されていること。

(2) 対象外となるグループ
① 法人格を有する団体(特定非営利活動法人など)及びその内部機関。
② 地域の老人クラブ連合会に加盟しているグループ及び老人クラブ内の活動グループ。

助成対象となる活動および使途
① 高齢者を対象とした生活支援サービス
 食事サービス・清掃・友愛訪問等の生活を援助する活動や住宅補修・庭木の手入れ等の生活環境を改善する活動に必要な用具・機器等
② 高齢者と他世代との交流を図る活動
 幼児・児童等との交流活動や地域の伝統文化を伝承する活動等に必要な用具・機器等
③ 高齢者による、地域環境の改善につながる活動
 高齢者が中心となって行う、地域清掃、緑地整備、パトロール等、地域環境を改善する活動等に必要な用具・機器等
④ レクリエーションを通じて高齢者の生活を豊かにする活動
 レクリエーション活動に必要な、運動用具・機器、楽器等

助成対象となる用具・機器
① 活動で継続的に使用する用具・機器(エアコン・大型テレビ等の設備に類するものを除く)の購入費用に限ります。
② 運営経費(人件費、消耗品費)、研修経費(講師料、会場費)等は対象外です。
③ 助成決定より前に購入された用具・機器は対象外です。
‘(※)申請書記載の希望品目と実際に購入された品目の内容に相違がある場合、助成金を返戻していただくことがあります。

助成金額およびグループ数
1 グループにつき10万円を上限に、希望金額を踏まえ、選考委員会にて助成金額を決定します。
助成は、計120グループ程度を予定しています。

応募方法および期限
所定の申請書に、都道府県・指定都市または市区町村社会福祉協議会の推薦を受け、当財団に直接郵送願います。(※)
(期 限) 平成28年5月31 日(火)(必着)

(送付先)
〒100-0011 東京都千代田区内幸町1-1-5みずほ銀行内
公益財団法人 みずほ教育福祉財団 福祉事業部
(※) 社会福祉協議会の推薦手続は、時間を要する場合があります。推薦を依頼する社会福祉協議会には事前に連絡を行い、遅くとも期限の1週間前までには、申請書の持込をお願いします。

応募要領・申請書
応募要領・申請書は、当財団のホームページから、PDF形式でダウンロードできます。

問い合わせ先
みずほ教育福祉財団 福祉事業部
TEL:03-3596-4532
FAX:03-3596-3574
E-mail:FJP36105@nifty.com
HP http://www.mizuho-ewf.or.jp/  

Posted by たかしま市民協働交流センター at 10:29助成金情報

【3/19(土)】語り継ぐ、今津の歴史

2016年03月17日

語り継ぐ、今津の歴史
森田吉則氏著「今津葦海村」第7巻発刊報告会

 今津の歴史を学び、伝えてこられた故・森田吉則さんが、生前に執筆されていた今津村の歴史についての原稿を、森田さんとともに学んだ「今津の歴史を学ぼう会」のメンバーが編集編集し、本にしました。今回は、森田さんの指導を受けた「今津ガイド勉強会」と「今津の歴史を学ぼう会」のメンバーが、本の内容の報告と、森田さんからお聞きした今津地域にまつわる興味深い歴史の一端をご紹介します。


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日時 3月19日(土)午後2時~午後3時30分

場所 旧今津郵便局(高島市今津町 ヴォーリズ通り)
   アクセスはこちら(別ウインドウで開きます)

内容
 「森田さんが伝えた今津村あれこれ」
 紹介者:春山太郎さん(今津ガイド勉強会)
 「今津の歴史再発見~『今津葦海村』から」
 紹介者:山本晃子(今津の歴史を学ぼう会・高島市教育委員会)

入場無料

主催 今津の歴史を学ぼう会
橋本(TEL:0740-22-0771)
小林(TEL:0740-22-2013)

今津の歴史を学ぼう会とは
 今津の歴史をもっと知りたい、調べたいといった人たちによって始まったグループで、今津地域の歴史について、一緒に学び、その成果を広く地域住民と共有する活動に取り組んでいます。
 現在、毎月1回、今津東コミュニティセンターで学習会を開催しています。また、現地見学会にも行きます。身近な今津の古(いにしえ)に触れることのできる機会です。興味をお持ちの方は、ぜひお立ち寄りください。

  

Posted by たかしま市民協働交流センター at 10:12市民活動情報(高島)

【5/10~】自閉症スペクトラム クラスルーム2016年

2016年03月17日

自閉症スペクトラム クラスルーム2016年


自閉症スペクトラムの特性や支援について理解し、家庭での取り組みに結びつけていくため、保護者同士がお互いに学びあうためのクラスルームです。

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全10回内容
第1回 5月10日(火)「自閉症スペクトラム理解1」
第2回 6月14日(火)「自閉症スペクトラム理解2」
第3回 7月12日(火)「特性から見るわが子への支援は」
第4回 9月13日(火)「コミュニケーション(表出性)1」
第5回 10月18日(火)「評価、課題分析、目標設定など」
第6回 11月8日(火) 「コミュニケーション(表出性)2」
第7回 12月13日(火)「構造化について1」
第8回 1月17日(火)「構造化について2」
第9回 2月14日(火)「個別支援計画」
第10回 3月14日(火)「大人になった自閉症の人の生活」
※日程、内容、会場などは都度変更する場合があります。
※原則として年間を通しての参加です。詳しくはWebをご覧ください(別ウインドウで開きます)

対象 自閉症スペクトラムのお子さんの保護者であればどなたでも参加できます。

講師 井深允子先生(臨床心理士、元滋賀県発達障害者支援センターいぶき センター長)

会場 草津市まちづくりセンター
   アクセスはこちら(別ウインドウで開きます)

日時と内容
 基本的に、毎月第2火曜日10:00~12:00(休館日の場合は第3火曜日)
 講師による講義、グループによる話し合い、お母さんの体験談、自主勉強会など

受講料 一般 15,000円
    会員 10,000円
※受講料は、第1回目の受講の際にお支払いいただきます。

定員 30名(先着順)

申込方法
チラシ裏面に必要事項を記入の上、4月末日までにFAXまたはメールにて下記までお申込ください。

申込・問い合わせ先
NPO法人滋賀自閉症研究会 たんぽぽ
草津市若竹町2-23ベアハイツ102
TEL・FAX:077-575-3796
HP http://npotanpopo.jimdo.com/

個別相談 
 受講者に限り、講師の先生による個別の相談が受けられます。
 木曜日 午前 1回50分、3,000円(予約制)
  

Posted by たかしま市民協働交流センター at 09:52市民活動情報(滋賀県)

【5/14(土)】自閉症の人たちのゆりかごから墓場まで

2016年03月17日

自閉症の人たちのゆりかごから墓場まで
ライフステージごとのイベントとその対応

自閉症という障がいを持って生まれた赤ちゃんも、学齢期を経て成人期を迎えそして老いていきます。その長い人生、ライフステージごとにいろいろなことが起こります。その中には、問題になる行動もあるでしょう。その「出来事」をどうとらえ、対応していくか、を考えることが関る人すべての課題です。
私たち、滋賀自閉症研究会たんぽぽは、自閉症支援を学び考える親の会として、滋賀で活動してきました。20年目を迎える本年、改めて、生まれてから、育ち、老いていくまで、何が自閉症の人たちに必要なのかえを考えたいと、セミナーを開催いたします。
もう一度、一緒に考えませんか。


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日時 5月14日(土)13:00~16:00

場所 近江八幡市文化会館 小ホール
   (JR近江八幡駅下車 北口より徒歩約10分)
   (近江八幡市出町366 TEL:0748-33-8111)

講師 志賀利一氏
   (独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園研究部 部長)
 第1部 生まれてから学校卒業、成人期の生活、若年期~中年期~老年期まで
 第2部 行動障がいが著しい人の支援
 第3部 さくら工房の紹介と志賀先生講評

参加費 会員・学生  500円
    会員以外 1,500円

お申し込み不要

主催
NPO法人滋賀自閉症研究会 たんぽぽ
滋賀県草津市若竹町2-23ベアハイツ102
TEL:077-575-3796
HP http://npotanpopo.jimdo.com/  

Posted by たかしま市民協働交流センター at 09:32市民活動情報(滋賀県)

【3/27(日)】extra polska スウェーデン音楽とFikaの時間

2016年03月16日

extra polska
スウェーデン音楽とFikaの時間


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いま、ひそかなブームを巻き起こしている民族楽器、民族音楽
高島でも生の演奏を見てみたい!と思い立ち、企画しました。
第1回目の今回は、スウェーデンの伝統音楽。京都で活躍する若手ニッケルハルパ奏者の伊藤駿介さん、同じくフィドル奏者の三浦郁実さんによる北欧音楽ユニット、extra polskaをお迎えし、老若男女楽しめる北欧音楽をお茶菓子と一緒に楽しみましょう。
おだやかな春の午後に、ヴォーリズ今津郵便局へFikaに来てください。
Fika・・・スウェーデン語でティータイムのこと

日時 2016年3月27日(日)13:30開場、14:00開演

場所 旧今津郵便局(高島市今津町今津 ヴォーリズ通り)
   アクセスはこちら(別ウインドウで開きます)

入場料 1,000円(北欧お菓子付き)
    ※小学生以下半額
    ※要ドリンクオーダー200円

お問い合わせ
 工房つばめの巣 岡野
 studio.tsubamenosu@gmail.com  

Posted by たかしま市民協働交流センター at 11:00滋賀県他からのお知らせ