第9回 たかしま・未来・円卓会議 あいとうふくしモール視察の報告【前半】

2014年03月20日

第9回 たかしま・未来・円卓会議 
一人ひとりが主役のまちづくり編 その2
あいとうふくしモール視察の報告【前半】

第9回 たかしま・未来・円卓会議 あいとうふくしモール視察の報告【前半】

3月1日は、市民による、市民のためのまちづくり 
「たかしま・未来・円卓会議 一人ひとりが主役のまちづくり編 その2」として、
今回は、東近江市のあいとうふくしモールへ視察へ行ってきました。

今回は、1月26日の円卓会議に引き続き、
「一人ひとりが主役のまちづくり」をテーマに、
障害者の就労支援、高齢者の見守り、地産地消の推進、エネルギー自給という
異なる分野が連携して運営される「あいとうふくしモール」を訪ねました。

連携のきっかけ、理念、運営の現状や課題、市との関わりなどについて
あいとうふくしモール代表の太田清蔵さん、仕掛け人の北川憲司さん、
東近江市健康福祉こども部長寿福祉課 副主幹 山本享志さんなど
関係者の方々にお話をお聞きしてきました。

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高島市民会館前から、高島市のバスをお借りして約2時間、
琵琶湖の反対側まで行って参りました。

今回の参加者数は当日キャンセルを除いて、42名。
予想を超える参加者数で、あいとうふくしモール内で予定していた部屋では
収容出来ないということもあり、滋賀県平和祈念館をお借りして
説明していただくことになりました。

まずはじめに、今回、会場となる平和祈念館さんの説明を
お聞かせいただきました。

このブログでは割愛しますが、普段日常に忙殺され、
意識することの少ない戦争の歴史についてお話してくださいました。

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その後、あいとうふくしモール代表で、NPO法人結の家の代表でもある太田清蔵さんに
「あいとうふくしモ-ルの取組み」について、お話しいただきました。

『あいとうふくしモールとは、いろいろな思いをもった「個人」や「事業所」が集まり、各々の「特技」や「強み」、「専門性」を出し合い、繋がり合い、助け合い、そして社会の暮らしの課題に取り組み豊かな地域を作ろう。頭の中に思い描いていた「こんなことができたらいいの にな」「こんな街なら楽しいのにな」そんな頭の片隅にあった思いを思いだけで終わらせない、『夢をカタチに 安心をカタチに』するための議論と実践の場所』なのだと、HPの代表あいさつに書かれています。

この『夢をカタチに 安心をカタチに』という基本理念が
通奏低音となって、モール全体を貫いているようでした。

あいとうふくしモールには、以下の3施設が併設されています。

◆結の家
介護を必要とする方々とその家族の暮らしを応援する
「地域で安心して暮らしていくための応援拠点施設」

・デイサービスセンターおぐら
・訪問看護ステーション
・ケアプランセンター

運営団体:特定非営利活動法人 NPO結の家

◆田園カフェ「こむぎ」
知的障がい者の働く「ならではの働き実践施設」
併設されている薪工房「木りん」では、里山保全で切り出された木材を
薪に変えて販売しています。

運営団体:特定非営利活動法人 あいとう和楽

◆ファームキッチン「野菜花」
安心安全な素材にこだわり地域のお母さんが心をこめて作る
「福祉支援型農家レストラン」

運営団体:株式会社 あいとうふるさと工房

いつまでも安心して暮らしていくためには
「食」と「エネルギー」が自給でき、「ケア」の充足が必要と考え、
「ケア」の充足と地域食材を主にした「食」を提供する施設がありますので、
残りの「エネルギー」を自給するために、屋根には太陽光発電を、
里山保全活動から生まれた薪を活用する薪ストーブを
それぞれの施設に設置しています。

また太陽光発電を設置するにあたり
福祉モール構想の支援者から会員を募って資金を集めており、
いつまでも「あいとうふくしモール」とご縁を結んでいただけるようにと、
考えられています。

薪と薪ストーブに関しても、地域の里山保全活動によって伐採した原木を
薪として地域で消費する活動がはじまり、
そこから針葉樹なども燃やせる頑丈な薪ストーブも開発されました。

あいとうふくしモールでは、この東近江市産薪ストーブを使用しており、
薪の生産は障がい者の方たちの就労支援として新たな雇用を生んでいます。

その他、「もったいない・やりとり市」という
普段埋もれている地域にある様々な暮らしの知恵や技、
特技などを出し合い、やりとりをする機会として、
一輪車に商品を載せて販売したり、物々交換したりするイベントを
開催しておられます。

太田清蔵さんの話の中で、地域通貨なども含め
印象的な話はたくさんあったのですが、特に印象的だったのが
「仲間内の妄想から始まった妄想図」
第9回 たかしま・未来・円卓会議 あいとうふくしモール視察の報告【前半】
です。

地域のためにやる気のある人が、やりたいことをする!

結局、誰かがどこかで何かをやるときに
やる気のある人のモチベーションというものが、
如何に大事であるか、ということなんだと思いました。

後半に続く→→→


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