第8回 たかしま・未来・円卓会議 一人ひとりが主役のまちづくり編①の報告です。
2014年02月28日
1月26日、市民による、市民のためのまちづくり
「たかしま・未来・円卓会議 一人ひとりが主役のまちづくり編 その1」として、
今津東コミュニティセンターで開催しました。

たかしま・未来・円卓会議は、市民一人ひとりが地域にある課題を知り、
何ができるかを考える機会として毎月開催しています。
開催案内は、こちらからご覧いただけます。
今回は、「一人ひとりが主役のまちづくり」をテーマに、
障がいのある人の社会参加と過疎地域の買い物支援が結びついた、
「ぎょうれつ本舗」の取り組みを、社会福祉法人虹の会
統括施設長の田村きよ美さんにお聞きしました。
社会福祉法人虹の会では、
『障がいがある人もない人も、共に地域の中で働いて普通に暮らせる社会』
という大きな目標を掲げて活動しておられます。
社会福祉法人 虹の会HPはこちら!
ぎょうれつ本舗HPはこちら!


「移動商店街 ぎょうれつ本舗」は、以下の二つの課題に焦点を当て、
それを解決する仕組みとして、平成23年9月に大津市と高島市ではじまりました。
(現在は高島のみ活動を継続)
①過疎化、高齢化
⇒買い物困難者や生活困難者が増え、地域コミュニティの場も減ってきた。
②障がい理解と障がい者雇用
⇒障がい理解が思うように進まず、障がいのある人たちの働く場がない。
(地域の中で働きたい!と思っておられる方が多いのに・・・)
平成24年からは高島市の協働提案事業として、
食品衛生や接客等のスタッフ研修を重ね、市内での販売ルートと
販売地域を増やしながら、地道な活動を続けておられます。
また高島市との協働だけでなく、
「ドラッグゆたか」さん(H23年度)や「コープしが」さん(H24.9/28-11/16トライアル参加)、
「一般社団法人めいどいんマキノ」さん(H24.9~)などとも
協働を進めてこられました。
この事業を継続することで、地域の方からも
「販売員さんと楽しい会話が出来、楽しみが増えた」
「みんなが来てくれると地域がにぎやかになり良い」
「障がいを意識したことがない」
「障がいがあってもみんな頑張っているな、わしら年寄りも頑張るで」
など、ぎょうれつ本舗を楽しみに待ち受ける声が寄せられているそうです。
また、ぎょうれつ本舗のスタッフも
「ぎょうれつ本舗に毎日行きたい!」
「自分が作った商品が売れるのは嬉しい」
「もっと働きたい、もっと稼ぎたい」
など、人から必要とされていることが自信につながっているとのことでした。
販売に行く人だけがぎょうれつのスタッフでなく、
お惣菜用の唐揚げに味付けする人やお弁当のパックを並べる人、車を洗う人、
洗濯する人など、色んな仕事があって、そういった仕事においても
作業技術や働く意欲の向上につながっています。
人前で接客することに関しても
爪を切るや歯を磨くなど、当り前のことですが
知的障がいがある方も「歯を磨きましょう」「手を洗いましょう」ではなく、
お客さまに喜んでいただけるように、そんな仕事をするために
自分の生活を見直し、衛生面や生活習慣についても、理屈ではなく
体で覚えて改善していくそうです。
今から約10年後の2025年には、団塊の世代が75歳を迎え
「後期高齢者」が2179万人(5人に1人が75歳以上)までふくらむ
『超高齢社会(2025年問題)』
となる時代がやってきますが、そのためにいま出来ることを
田村さんは、実践されています。
活動紹介の最後に
同じ地域で生活する者同士、住みなれた地域で支え合い、
より豊かな暮らしに近づくよう、
10年先の高齢化した日本を見つめながら
ぎょうれつ本舗は走り続けます
との言葉で締め、その活動を映像にまとめたDVDを
上映してくださいました。


第2部では、「一人ひとりが主役のまちづくりのために道のりを描こう」ということで
NPO法人木野環境の北井さんにファシリテートしていただき
今回もバックキャスト※という手法で、グループワークを行いました。
※バックキャスト 【backcast】
将来を予測する際に目標となる社会の姿を想定し、
その姿から現在を振り返って今何をすればいいかを考えるやり方。


5~6人が1テーブルとなって、3チームに分かれます。
ここでは、【高齢者支援】や【一人ひとりが主役】という切り口で、
赤と青の付箋(ポストイット)に
高島市の良いところと悪いところを書き出してもらいました。




その後、グループ内で簡単な自己紹介しながら、自分の書いたものを共有します。
それを、机のうえで二つに色分けし、今度は赤と青で対になるものを整理。




その中から、グループごとに【15年後の目標】になる赤の付箋を
選んでもらい、そこから5年区切りで、
その目標を達成するために【10年後】は何を達成しなければいけないのか?
どんな社会になっているのか?を考えてもらいます。
同じく、【5年後】はどうか?
そのためには【現在】何をしなければいけないのか?
と、逆算しながら、現在にすべきことを洗い出していくのですが
特に目立ったのは、3チーム共に、未来のどこかの段階で
【元気な高齢者が活躍する】
ということが、挙げられていたことです。
高齢者が多い、ということを高島市として【大きな負担】ととらえるのか
かけがえのない【貴重な人材】ととらえるのかで、
高島市の未来は大きく変わるのではないかと感じる結果となりました。
次回は、3月1日(土)あいとうふくしモールへ視察研修に行ってきます。
詳細は、こちらをご覧ください。
お陰様で、この視察は満席となりました!
報告は、原田でした。
市民による 市民のための
たかしま・未来・円卓会議につきましては、下記までお問い合わせください。
たかしま市民協働交流センター
〒520-1622
滋賀県高島市今津町中沼1-4-1(今津東コミュニティセンター内)
TEL:0740-20-5758
FAX:0740-20-5757
E-mail:webmaster@tkkc.takashima-shiga.jp
「たかしま・未来・円卓会議 一人ひとりが主役のまちづくり編 その1」として、
今津東コミュニティセンターで開催しました。
たかしま・未来・円卓会議は、市民一人ひとりが地域にある課題を知り、
何ができるかを考える機会として毎月開催しています。
開催案内は、こちらからご覧いただけます。
今回は、「一人ひとりが主役のまちづくり」をテーマに、
障がいのある人の社会参加と過疎地域の買い物支援が結びついた、
「ぎょうれつ本舗」の取り組みを、社会福祉法人虹の会
統括施設長の田村きよ美さんにお聞きしました。
社会福祉法人虹の会では、
『障がいがある人もない人も、共に地域の中で働いて普通に暮らせる社会』
という大きな目標を掲げて活動しておられます。
社会福祉法人 虹の会HPはこちら!
ぎょうれつ本舗HPはこちら!
「移動商店街 ぎょうれつ本舗」は、以下の二つの課題に焦点を当て、
それを解決する仕組みとして、平成23年9月に大津市と高島市ではじまりました。
(現在は高島のみ活動を継続)
①過疎化、高齢化
⇒買い物困難者や生活困難者が増え、地域コミュニティの場も減ってきた。
②障がい理解と障がい者雇用
⇒障がい理解が思うように進まず、障がいのある人たちの働く場がない。
(地域の中で働きたい!と思っておられる方が多いのに・・・)
平成24年からは高島市の協働提案事業として、
食品衛生や接客等のスタッフ研修を重ね、市内での販売ルートと
販売地域を増やしながら、地道な活動を続けておられます。
また高島市との協働だけでなく、
「ドラッグゆたか」さん(H23年度)や「コープしが」さん(H24.9/28-11/16トライアル参加)、
「一般社団法人めいどいんマキノ」さん(H24.9~)などとも
協働を進めてこられました。
この事業を継続することで、地域の方からも
「販売員さんと楽しい会話が出来、楽しみが増えた」
「みんなが来てくれると地域がにぎやかになり良い」
「障がいを意識したことがない」
「障がいがあってもみんな頑張っているな、わしら年寄りも頑張るで」
など、ぎょうれつ本舗を楽しみに待ち受ける声が寄せられているそうです。
また、ぎょうれつ本舗のスタッフも
「ぎょうれつ本舗に毎日行きたい!」
「自分が作った商品が売れるのは嬉しい」
「もっと働きたい、もっと稼ぎたい」
など、人から必要とされていることが自信につながっているとのことでした。
販売に行く人だけがぎょうれつのスタッフでなく、
お惣菜用の唐揚げに味付けする人やお弁当のパックを並べる人、車を洗う人、
洗濯する人など、色んな仕事があって、そういった仕事においても
作業技術や働く意欲の向上につながっています。
人前で接客することに関しても
爪を切るや歯を磨くなど、当り前のことですが
知的障がいがある方も「歯を磨きましょう」「手を洗いましょう」ではなく、
お客さまに喜んでいただけるように、そんな仕事をするために
自分の生活を見直し、衛生面や生活習慣についても、理屈ではなく
体で覚えて改善していくそうです。
今から約10年後の2025年には、団塊の世代が75歳を迎え
「後期高齢者」が2179万人(5人に1人が75歳以上)までふくらむ
『超高齢社会(2025年問題)』
となる時代がやってきますが、そのためにいま出来ることを
田村さんは、実践されています。
活動紹介の最後に
同じ地域で生活する者同士、住みなれた地域で支え合い、
より豊かな暮らしに近づくよう、
10年先の高齢化した日本を見つめながら
ぎょうれつ本舗は走り続けます
との言葉で締め、その活動を映像にまとめたDVDを
上映してくださいました。
第2部では、「一人ひとりが主役のまちづくりのために道のりを描こう」ということで
NPO法人木野環境の北井さんにファシリテートしていただき
今回もバックキャスト※という手法で、グループワークを行いました。
※バックキャスト 【backcast】
将来を予測する際に目標となる社会の姿を想定し、
その姿から現在を振り返って今何をすればいいかを考えるやり方。
5~6人が1テーブルとなって、3チームに分かれます。
ここでは、【高齢者支援】や【一人ひとりが主役】という切り口で、
赤と青の付箋(ポストイット)に
高島市の良いところと悪いところを書き出してもらいました。
その後、グループ内で簡単な自己紹介しながら、自分の書いたものを共有します。
それを、机のうえで二つに色分けし、今度は赤と青で対になるものを整理。
その中から、グループごとに【15年後の目標】になる赤の付箋を
選んでもらい、そこから5年区切りで、
その目標を達成するために【10年後】は何を達成しなければいけないのか?
どんな社会になっているのか?を考えてもらいます。
同じく、【5年後】はどうか?
そのためには【現在】何をしなければいけないのか?
と、逆算しながら、現在にすべきことを洗い出していくのですが
特に目立ったのは、3チーム共に、未来のどこかの段階で
【元気な高齢者が活躍する】
ということが、挙げられていたことです。
高齢者が多い、ということを高島市として【大きな負担】ととらえるのか
かけがえのない【貴重な人材】ととらえるのかで、
高島市の未来は大きく変わるのではないかと感じる結果となりました。
次回は、3月1日(土)あいとうふくしモールへ視察研修に行ってきます。
詳細は、こちらをご覧ください。
お陰様で、この視察は満席となりました!
報告は、原田でした。
市民による 市民のための
たかしま・未来・円卓会議につきましては、下記までお問い合わせください。
たかしま市民協働交流センター
〒520-1622
滋賀県高島市今津町中沼1-4-1(今津東コミュニティセンター内)
TEL:0740-20-5758
FAX:0740-20-5757
E-mail:webmaster@tkkc.takashima-shiga.jp
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Posted by たかしま市民協働交流センター at 16:35
│イベントレポート│たかしま・未来・円卓会議報告