朽木の丸八百貨店へ睦美会さんを訪ねました。
2014年12月03日
11月23日、秋晴れの日に朽木の丸八百貨店に睦美会を訪ねました。
第4回「たかしま・未来・円卓会議」のテーマ「高齢者の生きがい人材活用」を切り口に小さなビジネスの種を見出そうで、市内の高齢者が生きがいを持ちながら小さなビジネスをしておられる事例としてご紹介したいと思い、お話をお聞きしにいきました。

ちょうどこの日は、高島トレイルランが行われており、丸八百貨店の前でも応援されてました。
睦美会は、約40年前に朽木の市場地区の女性たちがグループを作り、会費を積み立てたりしながら、当番で企画して年1回旅行や食事会などをしてきました。平成16年、そんな地元女性の元気なグループに商工会から丸八百貨店の管理と運営をしないかと相談がありました。
丸八百貨店は、昭和8年に建設され、かつて市場地域が商店街として賑わっていた頃のシンボル的な建物でした。時代とともに商業者が撤退し、平成7年に歴史ある建物の保存、活用をめざして当日の朽木村が買い取りました。同年から平成14年まで「鯖街道まちづくり委員会」で運営されました。当日は1階が無料休憩所、2階にパブ、3階は会議スペースとして使っていたそうです。
風格のある建物 丸八百貨店です。

平成16年に商工会から丸八百貨店の運営管理について相談があったとき、睦美会の中でいろいろな意見が出たそうです。
「市の指定管理料でやっていけるのか?」「3階の窓ガラスは拭けないよ」「この広い建物の掃除なんて無理かも」 接客などしたことのない地域の女性グループ。当時みなさんの年齢は60代だったそうです。でも、地域のなじみある建物が閉まっているのも寂しいもの。「無理しないでやっていく」と、始められたそうです。
翌年から地域のカフェとして、コーヒーやうどんなどの販売を始め、現在ではメニューは20品以上。人気なのが100円の日替わりお惣菜。ご近所の高齢の方などが食事に一品加えるのに便利なのだそうです。生活雑貨品の販売もしており、ちょっと足りないものを買っていかれるそうです。


現在のメンバーは78歳から60歳の13名。
カフェは、各自が週に2~3日ずつ当番で出て、3名くらいでカフェが運営できるようにシフトを組んでいます。
収入は、カフェの売上げだけでなく、朽木で昔から法事などで出されていた鉢物などの仕出しを秋から春にしています。年に35件ほど仕出しを受けるそうです。地域のイベントなどでも人気で、私も数年前に「くつきの森」の音楽祭で睦美会の鉢物バイキングをいただきました。鯖そうめん、鯖のぬたなど朽木の伝統的な料理がとってもおいしかったのを覚えています。
収益は、当番に合わせて分配し、それが活動への張り合いになっています。年1回の食事会もみんなで積み立て、さらに仕事へのモチベーションを高めています。
メンバーどうし、時にはバトルもあるそうです。
でも、「姉妹以上に何でも話をできる仲間」だからバトルがあっても、またみんな顔を合わして笑っていると言います。10年近くの中で、お互いにバランスが分かってきて、言いたいことが言える関係になってきたとのことです。
メンバーにとって大切な場所であり、「毎日来ないと、あかん」と、当番じゃなくても顔を出すのだそうです。
ご近所の人にとっても大切な場所になっており、午後からは近所の高齢者が来られます。ほとんど毎日来られる方もおられ、お客様にとっても1日の仕事か行事になっているそうです。高齢者だけでなく、移住して来られた若い人も、ここでおばちゃんたちとのつながり、地域に溶け込んでいった人もおられるそうです。
「私たちは料理のプロじゃないけど、ゆっくりしてもらって、おしゃべりを楽しんでもらえる店になってきた。メンバーにとっても、お客様にとっても『ここがあってよかった』という店になりたい」と言います。
「ボランティアでなく、仕事としているから、メンバーはみんな張りと責任があり、続けて行ける。」
「60代は、新しいことが何かできる。ネットワークも広げられる。でも、70代になるとちょっと難しい。自分を主に考えてしまう。」
「必要なものは、若い人の力。60代前半の人に少し入ってもらえている。少しずつ次の世代の方を入れて行きたい」
「新しい切り口で、新しいビジネスを考えてくれるような、学生さんなんかに関わってもらえれば嬉しい」
など、高齢者の生きがいと仕事をテーマに考える、次の円卓会議でヒントになる言葉が次々出てきました。
ありがとうございました。
たかしま市民協働交流センター 坂下でした。
第4回「たかしま・未来・円卓会議」のテーマ「高齢者の生きがい人材活用」を切り口に小さなビジネスの種を見出そうで、市内の高齢者が生きがいを持ちながら小さなビジネスをしておられる事例としてご紹介したいと思い、お話をお聞きしにいきました。
ちょうどこの日は、高島トレイルランが行われており、丸八百貨店の前でも応援されてました。
睦美会は、約40年前に朽木の市場地区の女性たちがグループを作り、会費を積み立てたりしながら、当番で企画して年1回旅行や食事会などをしてきました。平成16年、そんな地元女性の元気なグループに商工会から丸八百貨店の管理と運営をしないかと相談がありました。
丸八百貨店は、昭和8年に建設され、かつて市場地域が商店街として賑わっていた頃のシンボル的な建物でした。時代とともに商業者が撤退し、平成7年に歴史ある建物の保存、活用をめざして当日の朽木村が買い取りました。同年から平成14年まで「鯖街道まちづくり委員会」で運営されました。当日は1階が無料休憩所、2階にパブ、3階は会議スペースとして使っていたそうです。
風格のある建物 丸八百貨店です。
平成16年に商工会から丸八百貨店の運営管理について相談があったとき、睦美会の中でいろいろな意見が出たそうです。
「市の指定管理料でやっていけるのか?」「3階の窓ガラスは拭けないよ」「この広い建物の掃除なんて無理かも」 接客などしたことのない地域の女性グループ。当時みなさんの年齢は60代だったそうです。でも、地域のなじみある建物が閉まっているのも寂しいもの。「無理しないでやっていく」と、始められたそうです。
翌年から地域のカフェとして、コーヒーやうどんなどの販売を始め、現在ではメニューは20品以上。人気なのが100円の日替わりお惣菜。ご近所の高齢の方などが食事に一品加えるのに便利なのだそうです。生活雑貨品の販売もしており、ちょっと足りないものを買っていかれるそうです。
現在のメンバーは78歳から60歳の13名。
カフェは、各自が週に2~3日ずつ当番で出て、3名くらいでカフェが運営できるようにシフトを組んでいます。
収入は、カフェの売上げだけでなく、朽木で昔から法事などで出されていた鉢物などの仕出しを秋から春にしています。年に35件ほど仕出しを受けるそうです。地域のイベントなどでも人気で、私も数年前に「くつきの森」の音楽祭で睦美会の鉢物バイキングをいただきました。鯖そうめん、鯖のぬたなど朽木の伝統的な料理がとってもおいしかったのを覚えています。
収益は、当番に合わせて分配し、それが活動への張り合いになっています。年1回の食事会もみんなで積み立て、さらに仕事へのモチベーションを高めています。
メンバーどうし、時にはバトルもあるそうです。
でも、「姉妹以上に何でも話をできる仲間」だからバトルがあっても、またみんな顔を合わして笑っていると言います。10年近くの中で、お互いにバランスが分かってきて、言いたいことが言える関係になってきたとのことです。
メンバーにとって大切な場所であり、「毎日来ないと、あかん」と、当番じゃなくても顔を出すのだそうです。
ご近所の人にとっても大切な場所になっており、午後からは近所の高齢者が来られます。ほとんど毎日来られる方もおられ、お客様にとっても1日の仕事か行事になっているそうです。高齢者だけでなく、移住して来られた若い人も、ここでおばちゃんたちとのつながり、地域に溶け込んでいった人もおられるそうです。
「私たちは料理のプロじゃないけど、ゆっくりしてもらって、おしゃべりを楽しんでもらえる店になってきた。メンバーにとっても、お客様にとっても『ここがあってよかった』という店になりたい」と言います。
「ボランティアでなく、仕事としているから、メンバーはみんな張りと責任があり、続けて行ける。」
「60代は、新しいことが何かできる。ネットワークも広げられる。でも、70代になるとちょっと難しい。自分を主に考えてしまう。」
「必要なものは、若い人の力。60代前半の人に少し入ってもらえている。少しずつ次の世代の方を入れて行きたい」
「新しい切り口で、新しいビジネスを考えてくれるような、学生さんなんかに関わってもらえれば嬉しい」
など、高齢者の生きがいと仕事をテーマに考える、次の円卓会議でヒントになる言葉が次々出てきました。
ありがとうございました。
たかしま市民協働交流センター 坂下でした。
2024年、新年のごあいさつ
予約投稿検証用投稿
2023年、新年のごあいさつ
【!】 市民活動情報誌「おむすび・たかしま」は、PDF版もご用意しています
【テスト】 Googleスライドを組み込んだ記事 【テストです】
【10/30(土)・31(日)開催】 「たかしまの森へ行こう!」プロジェクト 炭焼き体験会【炭焼き】
予約投稿検証用投稿
2023年、新年のごあいさつ
【!】 市民活動情報誌「おむすび・たかしま」は、PDF版もご用意しています
【テスト】 Googleスライドを組み込んだ記事 【テストです】
【10/30(土)・31(日)開催】 「たかしまの森へ行こう!」プロジェクト 炭焼き体験会【炭焼き】
Posted by たかしま市民協働交流センター at 16:56
│スタッフ日記