報告!ふれあいの居場所&助け合い交流会~お互いさまで、無理なく長く続けるために~
2016年10月06日
高齢者や子育て世代の方などが地域で交流できる場、ちょっとした困りごとを相談できる場が「ふれあいの居場所」です。市内でふれあいの居場所や地域サロンを運営している方の交流会を開催しました。
お互いに運営上の工夫や悩みを話しあい、それぞれが長く運営できることを目指しました。
開催日 2016年8月4日(木)13:30~16:00
会 場 今津東コミュニティセンター
案内のブログはこちらです。
事例紹介には、東近江市蒲生地区にある鋳物師町で昨年11月から始められている、むらカフェ「おしゃべりさん」の活動を紹介していただきました。
7月24日、むらカフェ「おしゃべりさん」を尋ねました。
鋳物師町「お互いさんのまちづくりの会」の森田徳治さんから地域の特性や活動の経緯についてお聞きしました。
笑顔が豪快で、こちらまで元気をいただく方でした。

もともと、蒲生地域は自治会活動が活発な地域。鋳物師町にも年代別に親睦会が維持されているそうです。男性は40~54歳、55~69歳、70歳以上にそれぞれ会があります。女性は55歳以下の婦人会、60~70歳、70歳以上という区分で、それぞれの親睦会と役割があるそうです。世代をつなぐ仕組みが活きているのですね。
一方で、少子高齢化が進み、地域のふれあいの場づくりが必要だという話が出てきていました。
東近江市では、市自治会連合会、地区自治会連合会(旧町地区と旧八日市市には8地区:全14地区)、単位自治会(384)で構成されており、合併後の平成18年から地区自治会連合会を基本に「まちづくり協議会」が設立されました。
蒲生地区まちづくり協議会も地区自治会連合会と連携し、自治会を基本としながら、経年で取り組む防災や地域の安全、人々のふれあいや文化の継承、環境保全、農業振興や特産品づくりなどはまちづくり協議会が取り組むという、まちづくりを進めてこられました。
地域のふれあいの場は、身近な自治会の範囲くらいにあると地域住民が交流しやすく、また住民同士の助け合いもしやすくなります。蒲生地区ではそんなふれあいの場を少しずつ地域で増やすために、「拠り所推進事業」のモデル地区づくりが始まりました。
鋳物師町の「お互いさんのまちづくり会」も、このモデル地区として自治会と連携しながら、会を立ち上げたそうです。
メンバーは、民生・児童委員や福祉委員、自治会長経験者、民生・児童委員の経験者、自営業者、メンバーの奥さんなど、日頃から地域の課題について話していたメンバーだそうです。カフェだけでなく、将来は、地域で生活支援もできることをめざし、地区内でアンケートを取り、家事や庭の手入れ、買い物、病院の予約、ペットの世話などの支援についてニーズがあることが見えきたそうです。料金などについても尋ねておられ、地域住民同士の包括ケアを意識し、小さなコミュニティビジネスとして持続的な仕組みも検討していきたいとのことでした。
カフェは、無理をせずに、何人来るかを気にしすぎずに、メンバーが楽しく、継続できることを大切にしているそうです。メンバー16名が集まるだけでも、地域の情報交換ができるし、まちづくりにつながると考えておられます。
カフェの運営をとおして、仲間を増やし、地域の生活支援サービスをできる仕組みの検討と体制を作っていこうと歩みを進めておられます。
いろいろお話をお聞きして、時間はあっという間に過ぎました。
とっても元気な森田さんが高島の交流会でお話いただくのが楽しみになりました。
森田さんは、元役場の職員さんだったそうです。退職後は、蒲生地区まちづくり協議会が管理するコミュニティセンターの館長をされ、そして今は地元の鋳物師町の「お互いさんのまちづくりの会」で活躍されてます。現役時代の経験やスキルを活かした、素敵なシニアライフだなと感じました。
8月4日、交流会の様子です。
高島市内でふれあいの居場所や地域のカフェを運営している方、自宅でこれから始めたいと思っておられる方、山間地域などへ移動販売をされている方など14名が参加されました。

森田さんから「お互いさんのまちづくりの会」について、パワーポイントで説明いただきました。昨年立ち上げた後、勉強会を重ねてこられ、先進的な取り組みである高島市のNPO法人元気な仲間が運営する「たすけあい高島」にも視察に来られたそうで、ご縁を感じます。
高島市は区・自治会が地域運営を担っており、自治会連合会などが無い地域ですので、東近江市と自治の形の違いもお話いただきました。参加者から、まちづくり協議会について質問が出ました。高島市には無い仕組みなので、関心を持たれたようです。
東近江市では平成17年の合併後も、各地域で独自の夏祭りや収穫祭など、地域の催し物やまちづくりを各地で継続する仕組みとして、市が交付金を出し、まちづくり協議会設立をサポートされました。
蒲生地区まちづくり協議会の役員や委員は、各自治会や地区自治会連合会の役員OBなどから役員や委員などになって、自治会と連携した形で運営できる体制をとっておられます。
参加者からの質問などです。
Q地域の区・自治会の中で福祉活動を進める上で、次のリーダーやサブリーダーを作らないといけないと思っているが、どうしたら人の関心がたかまるのだろうか? 仲間を増やすための工夫は何かりますか?
鋳物師町では、男性も女性も年代別の親睦会があり、その中で地域のことや、日常のことなど、話す機会があるそうです。独居の方や高齢世帯が増えてきて、地域ではカフェやふれあいの場、おしゃべりできる場をがほしいという話題が増えていました。誰かがやりましょうと場を作れば、人が集まる感じがあったそうです。そんな場をつくるなら手伝うよという関係性もあったそうです。人の巻き込みや次の世代につなぐことは、日常的に地域をどうしたら・・・と話をしている積み重ねだということでした。
鋳物師町は、130~150戸。集落としては大きい方ですが、まとまりのある地域。外から新しい人が入ってこられることは少ない地域というのも特徴のようです。
Q自治会の中の組単位では親睦会はあるが、組を超えて交流する機会だった地区の運動会も無くなり、自治会の中で同世代も多世代も出会う機会が少なくなってしまっている。というお話が出ました。
森田さんから、「集落で地域のこれからについて話すきっかけづくりが大事です。地域のことを話す場は自然発生的に生まれることは難しいので、高齢化や地域のこれからについて、世代を越えて話す場を作ろうと、民生委員さんなど地区の中で2、3人核になる人と声をかけていくといい」というお話でした。
Qボランティアだけでなく、小さなビジネスの仕組みづくりとはどんな仕組みですか?
「カフェでは1杯100円のコーヒーの収入です。これは原価50円なので半分が利益になります。今後は、生活支援として家事、ゴミ出し、敷地の手入れ、送迎のサービスなども含め、30分500円の有料でサービス提供し、継続できる仕組みにしたいと考えています。ボランティアでは長く続かないと考えてます。」とのことでした。
また、補助金について、地区社協から1年目5万円、2年目以降は4年目まで2万円ずつ受けるそうです。地区社協は各戸から500円ずつ集めておられ、地域の活動を補助金でサポートしています。補助金を立ち上げのいいきっかけにしておられます。

その他の意見や感想など
・個人や小さなグループで運営されるサロンには、地域のお困りごとや情報が集まるので、保健師さんなどと連携できればと考えている。
・地域のカフェがまちづくりになるという考え方がいい。まちのこれからのことを話す場にしたい。
・男性はグランドゴルフに集まられるので、その後にカフェに誘っている。男性を地域の活動に巻き込みたい。
参加者それぞれのサロンの運営について、また課題についても知る機会になったようでした。
またこのような交流会を開催したいと思います。
報告は、たかしま市民協働交流センター 坂下でした。
お互いに運営上の工夫や悩みを話しあい、それぞれが長く運営できることを目指しました。
開催日 2016年8月4日(木)13:30~16:00
会 場 今津東コミュニティセンター
案内のブログはこちらです。
事例紹介には、東近江市蒲生地区にある鋳物師町で昨年11月から始められている、むらカフェ「おしゃべりさん」の活動を紹介していただきました。
7月24日、むらカフェ「おしゃべりさん」を尋ねました。
鋳物師町「お互いさんのまちづくりの会」の森田徳治さんから地域の特性や活動の経緯についてお聞きしました。
笑顔が豪快で、こちらまで元気をいただく方でした。
もともと、蒲生地域は自治会活動が活発な地域。鋳物師町にも年代別に親睦会が維持されているそうです。男性は40~54歳、55~69歳、70歳以上にそれぞれ会があります。女性は55歳以下の婦人会、60~70歳、70歳以上という区分で、それぞれの親睦会と役割があるそうです。世代をつなぐ仕組みが活きているのですね。
一方で、少子高齢化が進み、地域のふれあいの場づくりが必要だという話が出てきていました。
東近江市では、市自治会連合会、地区自治会連合会(旧町地区と旧八日市市には8地区:全14地区)、単位自治会(384)で構成されており、合併後の平成18年から地区自治会連合会を基本に「まちづくり協議会」が設立されました。
蒲生地区まちづくり協議会も地区自治会連合会と連携し、自治会を基本としながら、経年で取り組む防災や地域の安全、人々のふれあいや文化の継承、環境保全、農業振興や特産品づくりなどはまちづくり協議会が取り組むという、まちづくりを進めてこられました。
地域のふれあいの場は、身近な自治会の範囲くらいにあると地域住民が交流しやすく、また住民同士の助け合いもしやすくなります。蒲生地区ではそんなふれあいの場を少しずつ地域で増やすために、「拠り所推進事業」のモデル地区づくりが始まりました。
鋳物師町の「お互いさんのまちづくり会」も、このモデル地区として自治会と連携しながら、会を立ち上げたそうです。
メンバーは、民生・児童委員や福祉委員、自治会長経験者、民生・児童委員の経験者、自営業者、メンバーの奥さんなど、日頃から地域の課題について話していたメンバーだそうです。カフェだけでなく、将来は、地域で生活支援もできることをめざし、地区内でアンケートを取り、家事や庭の手入れ、買い物、病院の予約、ペットの世話などの支援についてニーズがあることが見えきたそうです。料金などについても尋ねておられ、地域住民同士の包括ケアを意識し、小さなコミュニティビジネスとして持続的な仕組みも検討していきたいとのことでした。
カフェは、無理をせずに、何人来るかを気にしすぎずに、メンバーが楽しく、継続できることを大切にしているそうです。メンバー16名が集まるだけでも、地域の情報交換ができるし、まちづくりにつながると考えておられます。
カフェの運営をとおして、仲間を増やし、地域の生活支援サービスをできる仕組みの検討と体制を作っていこうと歩みを進めておられます。
いろいろお話をお聞きして、時間はあっという間に過ぎました。
とっても元気な森田さんが高島の交流会でお話いただくのが楽しみになりました。
森田さんは、元役場の職員さんだったそうです。退職後は、蒲生地区まちづくり協議会が管理するコミュニティセンターの館長をされ、そして今は地元の鋳物師町の「お互いさんのまちづくりの会」で活躍されてます。現役時代の経験やスキルを活かした、素敵なシニアライフだなと感じました。
8月4日、交流会の様子です。
高島市内でふれあいの居場所や地域のカフェを運営している方、自宅でこれから始めたいと思っておられる方、山間地域などへ移動販売をされている方など14名が参加されました。

森田さんから「お互いさんのまちづくりの会」について、パワーポイントで説明いただきました。昨年立ち上げた後、勉強会を重ねてこられ、先進的な取り組みである高島市のNPO法人元気な仲間が運営する「たすけあい高島」にも視察に来られたそうで、ご縁を感じます。
高島市は区・自治会が地域運営を担っており、自治会連合会などが無い地域ですので、東近江市と自治の形の違いもお話いただきました。参加者から、まちづくり協議会について質問が出ました。高島市には無い仕組みなので、関心を持たれたようです。
東近江市では平成17年の合併後も、各地域で独自の夏祭りや収穫祭など、地域の催し物やまちづくりを各地で継続する仕組みとして、市が交付金を出し、まちづくり協議会設立をサポートされました。
蒲生地区まちづくり協議会の役員や委員は、各自治会や地区自治会連合会の役員OBなどから役員や委員などになって、自治会と連携した形で運営できる体制をとっておられます。
参加者からの質問などです。
Q地域の区・自治会の中で福祉活動を進める上で、次のリーダーやサブリーダーを作らないといけないと思っているが、どうしたら人の関心がたかまるのだろうか? 仲間を増やすための工夫は何かりますか?

鋳物師町は、130~150戸。集落としては大きい方ですが、まとまりのある地域。外から新しい人が入ってこられることは少ない地域というのも特徴のようです。
Q自治会の中の組単位では親睦会はあるが、組を超えて交流する機会だった地区の運動会も無くなり、自治会の中で同世代も多世代も出会う機会が少なくなってしまっている。というお話が出ました。

Qボランティアだけでなく、小さなビジネスの仕組みづくりとはどんな仕組みですか?

また、補助金について、地区社協から1年目5万円、2年目以降は4年目まで2万円ずつ受けるそうです。地区社協は各戸から500円ずつ集めておられ、地域の活動を補助金でサポートしています。補助金を立ち上げのいいきっかけにしておられます。

その他の意見や感想など
・個人や小さなグループで運営されるサロンには、地域のお困りごとや情報が集まるので、保健師さんなどと連携できればと考えている。
・地域のカフェがまちづくりになるという考え方がいい。まちのこれからのことを話す場にしたい。
・男性はグランドゴルフに集まられるので、その後にカフェに誘っている。男性を地域の活動に巻き込みたい。
参加者それぞれのサロンの運営について、また課題についても知る機会になったようでした。
またこのような交流会を開催したいと思います。
報告は、たかしま市民協働交流センター 坂下でした。
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Posted by たかしま市民協働交流センター at 11:33
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