朽木の未来へつなぐ物語づくり報告(その2:朽木の市民グループへへ聞き取り)

2018年06月07日

朽木の未来へつなぐ物語づくり報告(その2)

 2017年の「朽木のみんなと円卓会議」は、朽木地域のありたい未来を地域の人々が話し合い、その未来に向かって今からできることを考える機会を作っていきました。

 6月には、未来への地域ストーリーづくり勉強会を開催し、地域の人々が地域の未来について想像し、そこにつながるストーリーを話し合う体験をしていただきました。

 報告はこちらをご覧ください(別ウインドウで開きます)

 これまでの朽木のみんなと円卓会議もご覧ください(別ウインドウで開きます)

 8月から9月、朽木の未来へつなぐ物語づくりを始めるために、朽木で活動する市民グループの方々にお会いして、「朽木らしさ」や「朽木の将来のイメージ」などを聞き取りました。

 お会いした朽木の市民グループ(リンクは別ウインドウで開きます)
 ・NPO法人麻生里山センター 5名
 ・朽木住民福祉協議会 3名
 ・雲洞谷栃餅保存会 1名
 ・きりかぶの会 4名
 ・睦美会 9名
 ・生活支援ボランティアグループでんでん虫 14名
 ・たかしま おさんぽ会 3名
 ・上針畑防災福祉組 5名
 ・千年桜の会 3名
 ・くつきうーまんず 2名
 ・朽木花火師会 2名
朽木の未来へつなぐ物語づくり報告(その2:朽木の市民グループへへ聞き取り)朽木の未来へつなぐ物語づくり報告(その2:朽木の市民グループへへ聞き取り)

 「朽木らしさ」
 みなさんから聞き取った「朽木らしさ」です。

・言葉。古い言葉残ってたなあ。おばあちゃんが使っていた。いま使うのかなあ。「きょうとい」って、気疎い(けうとい)かな。
・お地蔵さんがいっぱいある。
・お寺、法事、先祖をすごく大事にしている。
・人はまるい。すれてない。警戒はしはる。
・地域の盆踊り世代を越えて「盆踊り」が挙げられました。
・朽木さんへの信頼感が絶対ある。
・朽木内結婚が多かった。葛川や久多からも。
・水路。暮らしの中に水の流れがある。
・普請がすごく多い。水路の掃除。草刈。基準が厳しい。だからきれい。
・若いときは朽木村と住所を書くのが嫌だった。今は誇れる。異文化の所、独特と思われる。
・みんな知っている。誰でも、どこでも、顔を知っている。どこで何しててもバレバレ。知らない人に話しかけられる。
・運動会の司会をしている人が「どこどこの○○さん、どこそこの○○さん」と全て言える。
多くの人が「知っている人が多い中での暮し」を話してくれました。
・80代の方は、若い頃、絶対1回は京都・大阪に出ている。わりと都会的。
・みなさん「女性がおしゃれ」と言う。おばあちゃんたちも身づくろいをきちんとしている。着るものにしていも、なんでもいいというわけではなくて、自分に似合う服を着ている。
・見えないところで、つながりあっている、知っている、助けてもらえる。イザとなれば、あの人に言えば何とかなるというのがあると、安心感がある。
・これやったら作れるよ。家にあるよ。同世代の若い人でもチェーンソー使える。がんばればできんことがない。困ったことがあっても助け合える。
・近所の諸先輩方に伺うのが、ここなりの(暮らしの)術。
・診療所の先生は子どもの同級生のお父さん。役場の人はPTAのメンバーでもある。一人で何役も顔がある。郵便局、消防団、同じ区の人など。

 「朽木の将来のイメージ」
 みなさんから聞き取った「朽木の将来のイメージ」です。

・今よりも年寄りばかりのイメージ。移住者みたいな方が来やすくなるといいな。ばあさん連中、愛想ようするし。
・(小学校などが少人数であることについて)現在はいいけど、ここから先細っていったときに(どうなるか)・・・
・もっと子どもが複数の保育園・小学校(どこかと朽木)を出たり入ったりしてもよいのでは。もっと気軽に選べたらいい。
・一人になる(独居で暮す)期間が長いから、大きいところに共同で住みたい。部屋は別で。みんなと一緒に共同生活。で一人にもなれる(スペースもある)。亡くなってもすぐに見つけてもらえる。
・将来的にここ(の集落)に居続けたいけど、無理なときが来る。まとまって生活できる。そういうとこを作っとかないとあかんな。
・行事をとおして子どもをつないでいく。祭りがなくなった集落は、人が帰ってこーへん。
・大人が楽しんでる姿を子どもが見てて、大人になって楽しんでくれれば。
何人もの方が同様のことを話してくれました。
・小さな団体でもアピールする。一緒にしーひん?ということがつながっていったら、ほんまのネットワークになる。
・年はいってても「(ささえあい)できるよ」という人との連携。
・60歳過ぎて、仕事を減らせてちょっと余裕ができて、地域のことに目を向けることができるようになった人が、ある程度の期間、地域のことで活躍できる人生のプランを根づかせたい。
・(集落の)幕引きが一番の問題。片付け方もある、一つの地域のあり方。
・地域がなくなることが本当に悲しいことなのかを見つめないと。郷土愛、ご先祖様を意識しながら考える。
・(針畑への観光は)中型バスでちょこちょこ来るのが一番いい。

※聞き取りのまとめは、地球研の熊澤さんがされました。
 
 聞き取りの内容と2017年3月の朽木地域意識調査の結果を、11月の朽木文化祭で発表しました。
 朽木地域意識調査結果をご覧ください(別ウインドウで開きます)

 11月から2018年2月に、参加者を募り朽木の未来へつなぐ物語づくりを開催しました。

 朽木の未来へつなぐ物語づくり報告(その3)へ続きます(別ウインドウで開きます)



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Posted by たかしま市民協働交流センター at 09:35 │たかしま・未来・円卓会議報告