【報告】2月28日、朽木でずっと伝えていきたいものってなんだろう~おいしいものと対話で見つけよう~③
2016年03月02日
朽木地域でずっと伝えていきたいものや大切にしているものについて、参加者同士で対話し、お互いに気づいたり、考えたりする機会を持ちたいと、「朽木で、ずっと伝えていきたいものってなんだろう?~おいしいものと対話で見つけよう③~」を開催しました。
12月と1月にも、「へしこ」を使った新しい料理を教えていただきましたが、今回は2回目の参加者が家庭でチャレンジされた新しいへしこ料理を教えていただきました。
12月の「朽木でずっと伝えていきたいものってなんだろう」の報告です。
1月の「朽木でずっと伝えていきたいものってなんだろう」の報告です。
開催 2016年2月28日(日)13:30~16:00
場所 朽木保健センター
たかしま市民協働交流センターでは、朽木住民福祉協議会のみなさんと一緒に、朽木地域の方々と地域の未来や課題、一人ひとりができることなどを話し合う機会を作りたいと「朽木のみんなと円卓会議」を進めています。昨年の夏には朽木の若者とともに話す機会を持ちました。
報告は、下記のリンクからご覧いただけます。
「第1回 若者の朽木が好きから始まる」
「第2回 若者の朽木が気になるから考えよう」
開催して感じたことは、もっと話しやすい場づくりが必要だということでした。
「朽木のみんなと円卓会議」に取り組むメンバーで「哲学対話」という対話の場を経験し、安心してコミュニケーションできる場づくりをすることにしました。
報告「哲学対話ってなんだろう」
地域で関心を持っておられることについて対話する中から、お互いが考えている地域の課題や大切にしたいことなどに気づく場にできればと思い、地域で受け継がれていながら、世代で関心が異なる「へしこ」を材料に、3回目の対話の場となりました。
今回教えていただくのは、若いお嫁さんです。
前回試食した、へしこのオリーブオイル漬けやへしこの焼き飯などをヒントに、家庭で新しい料理にチャレンジされました。
今回も2匹のへしこを使いました。
へしこを家で漬けて、朽木日曜朝市で販売されている方にもご参加いただけました。
一緒にお料理しながら、話もはずみます。
朽木の方だけでなく、大津や京都からの方、東京からの方など、朽木地域や朽木の方との対話の場に関心をお持ちの方が参加され、お話しながらの調理が楽しい時間になりました。
どんなへしこ料理ができるかな。
へしこ中華あんかけの完成です。
揚げだし豆腐に、お野菜とへしこを炒めて中華味をつけて、かたくりでとろみをつけてできあがり。
豚肉などの代わりにへしこを使ってできたメニューだそうです。
へしこ入りマカロニトマトグラタンです。
鶏肉やベーコンなどを入れる代わりに、へしこを炒め入れて、マカロニトマトグラタンを作りました。味的には、へしこはどこへ?という感じになりました。
スペイン風オムレツwithへしこの焼きあがり前です。
豆乳でスライスしたジャガイモを軟らかく煮て、小松菜などお野菜を炒めたものと卵を全て一緒に混ぜて、フライパンで弱火で蒸し焼きにします。そこにオリーブオイルで炒めたヘシコを乗せて、ひっくり返して両面焼きます。
お皿にあけて完成。上にはとろけるチーズをのせています。炒めたへしこの香ばしさは、オムレツの卵に包まれて食べやすくなりました。
一番簡単で、おいしいメニューはへしこを使ったオードブル。
へしことニンニクを細かく切って、オリーブオイルに漬けておきます。ビンに入れて冷蔵庫で保存し、1週間くらい使えるそうです。このへしこのオリーブオイル漬けを、クラッカーに乗せたスライスチーズとキュウリとトマトの上に少しずつかけて出来上がり。
発酵食を学んでおられる、朽木うーまんずの方からご紹介いただいたメニューは鶏ハムです。
甘酒に2~3日漬けた鶏胸肉をラップできっちり巻き、ホイルでも巻いて沸騰したお湯で15分煮て鶏ハムに。鶏胸肉はパサパサしやすいのですが、甘酒に漬けることで、ふっくらとして旨味も加わるそうです。
甘酒とバナナのカップケーキです。こちらも朽木うーまんずの方が作ってきてくれました。やさしい甘さのケーキでした。
発酵食品のへしこや甘酒を使った、ヘルシーなお料理をみんなでいただきました。
へしこ料理のことなど感想を話しました。
●前回参加した若い方が、早速、新しい料理を考えて家庭で作っておられたと聞いて、頭がやわらかいなと感心しました。
●新しいレシピが増えて、さらにへしこ料理は発展しそうですね。
●へしこも今の味覚に合った作り方などがあるのではないかなと感じました。
●みんなで一緒に料理をすることから、人のいろんな面を知ることもできて、楽しい時間でした。
●お互いに考えてこられたメニューを、料理しながら、「こうしたらいいかな・・・」など、考えながら一緒に作っているのが楽しくてよかった。
●男の料理教室を昨年から10名ほどでしています。減塩料理なのでへしこは使っていなかったのですが、へしこも使いたいと思いました。自分でへしこを漬けてみたいとも思いました。
●へしこは塩分がどれくらい入っているのか・・・と心配。使っていく上で、へしこの栄養価や塩分量が分かるといい安心です。
(へしこは、発酵によってアミノ酸やペプチドが増え、それが血圧抑制効果を発揮するそうです)
●朽木うーまんずで、甘酒を使った料理を学んでいるなかで、同じ発酵食品なのでへしこもいいと思った。へしこは焼いて食べるくらいだったが、こんな食べ方もあるのだと思いました。
●へしこの生産者として、新たなへしこ料理を知ることが出来てよかったです。
へしこの漬け方ですが、今は私は減塩で漬けています。昔は、塩漬けした鯖から浮いてきた塩でヌカを練っていましたが、今はお酒で練っており、発酵も進みやすくなっています。塩分が高いのでと敬遠されるお客様も多いので、工夫しています。
●とっても楽しそうに一緒に料理をされているみなさんに、一緒に活動することが、お互いに分かり合える一つの手段だと感じました。
●発酵食品もヌカの苦手ですが、今回は初めてへしこ料理を食べられました。
●へしこ料理をきっかけに、人のつながりが広がった感じがしました。
●山仕事をしている夫同士を出会ってもらい、山仕事を盛り上げようとグループを作っています。へしこ料理もこのグループで新しい料理を考えました。今後もこんな場があれば参加したいですね。
今年度のへしこを使った「朽木でずっと伝えていきたいものってなんだろう」は終了しますが、次年度も朽木で楽しく、いろんな人が対話できる場をつくりたいと思っています。
朽木にあるいいものを再発見できたり、お互いに教えあえたり、新しいつながりが生まれる場、つながりが深まる場を、朽木のみなさんと一緒に楽しみたいですね。
高齢化と人口減少が進む朽木ですが、安心して暮らせる地域のために、朽木住民福祉協議会、たかしま市民協働交流センター、高島市社協、そして地域のつながりづくりに関心を持つ大学や組織とともに、人の交流密度が高い地域になることを期待しながら、進めていきたいと思います。
※協力団体
滋賀県琵琶湖環境科学研究センター、滋賀県立地域共生センター、NPO法人循環共生社会システム研究所、総合地球環境学研究所、東京大学
12月と1月にも、「へしこ」を使った新しい料理を教えていただきましたが、今回は2回目の参加者が家庭でチャレンジされた新しいへしこ料理を教えていただきました。
12月の「朽木でずっと伝えていきたいものってなんだろう」の報告です。
1月の「朽木でずっと伝えていきたいものってなんだろう」の報告です。
開催 2016年2月28日(日)13:30~16:00
場所 朽木保健センター
たかしま市民協働交流センターでは、朽木住民福祉協議会のみなさんと一緒に、朽木地域の方々と地域の未来や課題、一人ひとりができることなどを話し合う機会を作りたいと「朽木のみんなと円卓会議」を進めています。昨年の夏には朽木の若者とともに話す機会を持ちました。
報告は、下記のリンクからご覧いただけます。
「第1回 若者の朽木が好きから始まる」
「第2回 若者の朽木が気になるから考えよう」
開催して感じたことは、もっと話しやすい場づくりが必要だということでした。
「朽木のみんなと円卓会議」に取り組むメンバーで「哲学対話」という対話の場を経験し、安心してコミュニケーションできる場づくりをすることにしました。
報告「哲学対話ってなんだろう」
地域で関心を持っておられることについて対話する中から、お互いが考えている地域の課題や大切にしたいことなどに気づく場にできればと思い、地域で受け継がれていながら、世代で関心が異なる「へしこ」を材料に、3回目の対話の場となりました。
今回教えていただくのは、若いお嫁さんです。
前回試食した、へしこのオリーブオイル漬けやへしこの焼き飯などをヒントに、家庭で新しい料理にチャレンジされました。
今回も2匹のへしこを使いました。
へしこを家で漬けて、朽木日曜朝市で販売されている方にもご参加いただけました。
一緒にお料理しながら、話もはずみます。
朽木の方だけでなく、大津や京都からの方、東京からの方など、朽木地域や朽木の方との対話の場に関心をお持ちの方が参加され、お話しながらの調理が楽しい時間になりました。
どんなへしこ料理ができるかな。
へしこ中華あんかけの完成です。
揚げだし豆腐に、お野菜とへしこを炒めて中華味をつけて、かたくりでとろみをつけてできあがり。
豚肉などの代わりにへしこを使ってできたメニューだそうです。
へしこ入りマカロニトマトグラタンです。
鶏肉やベーコンなどを入れる代わりに、へしこを炒め入れて、マカロニトマトグラタンを作りました。味的には、へしこはどこへ?という感じになりました。
スペイン風オムレツwithへしこの焼きあがり前です。
豆乳でスライスしたジャガイモを軟らかく煮て、小松菜などお野菜を炒めたものと卵を全て一緒に混ぜて、フライパンで弱火で蒸し焼きにします。そこにオリーブオイルで炒めたヘシコを乗せて、ひっくり返して両面焼きます。
お皿にあけて完成。上にはとろけるチーズをのせています。炒めたへしこの香ばしさは、オムレツの卵に包まれて食べやすくなりました。
一番簡単で、おいしいメニューはへしこを使ったオードブル。
へしことニンニクを細かく切って、オリーブオイルに漬けておきます。ビンに入れて冷蔵庫で保存し、1週間くらい使えるそうです。このへしこのオリーブオイル漬けを、クラッカーに乗せたスライスチーズとキュウリとトマトの上に少しずつかけて出来上がり。
発酵食を学んでおられる、朽木うーまんずの方からご紹介いただいたメニューは鶏ハムです。
甘酒に2~3日漬けた鶏胸肉をラップできっちり巻き、ホイルでも巻いて沸騰したお湯で15分煮て鶏ハムに。鶏胸肉はパサパサしやすいのですが、甘酒に漬けることで、ふっくらとして旨味も加わるそうです。
甘酒とバナナのカップケーキです。こちらも朽木うーまんずの方が作ってきてくれました。やさしい甘さのケーキでした。
発酵食品のへしこや甘酒を使った、ヘルシーなお料理をみんなでいただきました。
へしこ料理のことなど感想を話しました。
●前回参加した若い方が、早速、新しい料理を考えて家庭で作っておられたと聞いて、頭がやわらかいなと感心しました。
●新しいレシピが増えて、さらにへしこ料理は発展しそうですね。
●へしこも今の味覚に合った作り方などがあるのではないかなと感じました。
●みんなで一緒に料理をすることから、人のいろんな面を知ることもできて、楽しい時間でした。
●お互いに考えてこられたメニューを、料理しながら、「こうしたらいいかな・・・」など、考えながら一緒に作っているのが楽しくてよかった。
●男の料理教室を昨年から10名ほどでしています。減塩料理なのでへしこは使っていなかったのですが、へしこも使いたいと思いました。自分でへしこを漬けてみたいとも思いました。
●へしこは塩分がどれくらい入っているのか・・・と心配。使っていく上で、へしこの栄養価や塩分量が分かるといい安心です。
(へしこは、発酵によってアミノ酸やペプチドが増え、それが血圧抑制効果を発揮するそうです)
●朽木うーまんずで、甘酒を使った料理を学んでいるなかで、同じ発酵食品なのでへしこもいいと思った。へしこは焼いて食べるくらいだったが、こんな食べ方もあるのだと思いました。
●へしこの生産者として、新たなへしこ料理を知ることが出来てよかったです。
へしこの漬け方ですが、今は私は減塩で漬けています。昔は、塩漬けした鯖から浮いてきた塩でヌカを練っていましたが、今はお酒で練っており、発酵も進みやすくなっています。塩分が高いのでと敬遠されるお客様も多いので、工夫しています。
●とっても楽しそうに一緒に料理をされているみなさんに、一緒に活動することが、お互いに分かり合える一つの手段だと感じました。
●発酵食品もヌカの苦手ですが、今回は初めてへしこ料理を食べられました。
●へしこ料理をきっかけに、人のつながりが広がった感じがしました。
●山仕事をしている夫同士を出会ってもらい、山仕事を盛り上げようとグループを作っています。へしこ料理もこのグループで新しい料理を考えました。今後もこんな場があれば参加したいですね。
今年度のへしこを使った「朽木でずっと伝えていきたいものってなんだろう」は終了しますが、次年度も朽木で楽しく、いろんな人が対話できる場をつくりたいと思っています。
朽木にあるいいものを再発見できたり、お互いに教えあえたり、新しいつながりが生まれる場、つながりが深まる場を、朽木のみなさんと一緒に楽しみたいですね。
高齢化と人口減少が進む朽木ですが、安心して暮らせる地域のために、朽木住民福祉協議会、たかしま市民協働交流センター、高島市社協、そして地域のつながりづくりに関心を持つ大学や組織とともに、人の交流密度が高い地域になることを期待しながら、進めていきたいと思います。
※協力団体
滋賀県琵琶湖環境科学研究センター、滋賀県立地域共生センター、NPO法人循環共生社会システム研究所、総合地球環境学研究所、東京大学
【報告】朽木中学3年生「朽木の未来を考える授業」2日目
【報告】朽木中学3年生「朽木の未来を考える授業」1日目
朽木の未来へつなぐ物語づくり報告(その3:朽木の未来に残したいことや今からできることを対話する)
朽木の未来へつなぐ物語づくり報告(その2:朽木の市民グループへへ聞き取り)
朽木の未来へつなぐ物語づくり報告(その1:未来への物語づくり勉強会)
朽木地域意識調査まとめ~400人の朽木への思い~
【報告】朽木中学3年生「朽木の未来を考える授業」1日目
朽木の未来へつなぐ物語づくり報告(その3:朽木の未来に残したいことや今からできることを対話する)
朽木の未来へつなぐ物語づくり報告(その2:朽木の市民グループへへ聞き取り)
朽木の未来へつなぐ物語づくり報告(その1:未来への物語づくり勉強会)
朽木地域意識調査まとめ~400人の朽木への思い~
Posted by たかしま市民協働交流センター at 15:30
│たかしま・未来・円卓会議報告