報告!朽木で安心して対話を楽しむ「つながりカフェ」~私も地域や職場でやってみようかな~を開催しました。

2016年07月28日

 朽木のみんなと円卓会議では、地域の中で誰もが安心して対話できる場づくりに取り組んでいます。
 今回も、各地で哲学対話を実践されている梶谷真司さんに来ていただきました。

 朽木中学校の先生方、自分の地域や職場でやってみたいと思っている方、朽木地域で活動する「生活支援ボランティアでんでん虫」の定例会などで対話を体験していただきました。

 安心して対話するためのルールを知り、ゆっくり聞くという気持ち、どうしてかな?なぜかな?という視点を持てば、誰もができる対話の場だなと感じていただけた気がします。

  対話のルールやコミュニティボールについては、5月23日に開催した、安心して対話を楽しむ場「つながりカフェ」~いろんな人がいるんだな~の報告に掲載しています。ぜひご覧ください。
 報告のブログ

 7月11日、朽木中学校の職員研修として対話を体験していただきました。
 最初に梶谷さんから、学校現場で哲学対話に取り組まれる意義についてお話いただきました。
 お話から、「問う」ことの大切さを感じました。
 学校は教科書を学び、「分からない」こと、「知らない」ことを、「分かった」「知っている」となることを目指して授業が進められていきます。でも、学べば学ぶほど、分からないことが無くなることってないのではないでしょうか?
 「分からない」ことが無くなるということは、どうして?なぜ?と「問う」ことや「考える」ことが無くなるということ。それでは、「分かった」以上の「学び」にはつながりません。哲学対話では、「学び」の基礎となる、好奇心やより深い理解へつながる問いかけや、ともに考えることが培われます。教科に関してだけでなく、友達や人に対しても、関心を持って問い、多様な考え方があることに気づくことにつながるのですね。

 対話では、普段とは違う一面をお互いにお話されて、ほぐれた時間になったようでした。 
報告!朽木で安心して対話を楽しむ「つながりカフェ」~私も地域や職場でやってみようかな~を開催しました。

同日夜、安心して対話を楽しむ「つながりカフェ」~私も地域や職場でやってみようかな~を開催しました。

日時:7月11日(月)19:00~21:30
場所:朽木支所 2階
★開催案内はこちらをご覧ください。

 今回は、朽木地域だけに限らず、安心して対話が楽しめる地域や職場が増えてほしいと思い、地域や職場でやってみようかなと思っていただけることを目指して開催しました。
 初めに、アイスブレイクで「質問ゲーム」をしました。
 これは「問う」練習になります。
 4、5人でグループを作り、質問される人がテーマについて話したことに対し、他のメンバーが次々と順番に質問をしていきます。よく聞いていないと次の問いも出てきません。質問への答えはできるだけ簡潔に返していきます。一人への質問タイムは10分間くらいでした。全員が質問される側を経験すると終了。
 終了する頃には、問いかけることがクセになってるような気がしました。楽しく過ぎてしまい、写真を撮るのを忘れてました。

 対話は、みなさんから問いかけたいテーマを出し合い、その中から多数決で決めました。
 テーマは、「実はわたし○○なんです」。ちょっと打ち明け話のようで、みなさんの関心を集めました。
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 興味深い経験をされた方のお話から始まり、お話への質問が次々に出てきて、その方への関心がとても高まりました。その後、「実は○○県に行ったことがないんです」というお話から、「行ったことがない場所」に話が広がり、「行きたくないので、行ったことがない場所」の話へ。ネズミさんが有名な大型レジャー施設について、「どうして行きたくないのか」という話、「関心ある」という話が、それぞれの考えや経験から出てきました。
 私はというと、みなさんのお話を聞きながら、ほぼレジャー施設に関心が無い自分に気づき、関心が無いものに対しては「好き」も「嫌い」も感じないのだな、と発見してました。
報告!朽木で安心して対話を楽しむ「つながりカフェ」~私も地域や職場でやってみようかな~を開催しました。
 終了後、職場や地域でやってみたいと思うという声が聞こえてきました。もし、一人で始めるのは難しいかなと感じられたら、昨年から何度か対話を経験している、朽木のみんなと円卓会議のメンバーにご相談ください。お手伝いできると思います。

 7月12日は、生活支援ボランティアでんでん虫の定例会で、安心して対話を楽しむ場を体験していただきました。
 質問したいことを出し合い、多数決でテーマは「でんでん虫のことどう思ってる?」に決まりました。定例会では、改めて話していないテーマのようで、みなさんお互いに聞きたいと思っておられたようです。
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 主婦、嫁、妻とは違う自分として居られる場所、リーダーの方への信頼感、家の外へ出る口実、楽しいので、など、それぞれに思っていることを伝え合える時間になったようでした。
 ふわふわの毛糸玉「コミュニティボール」を持つと、何か話やすくなるという感想もありました。机を無くして、円になって座ることも対等に話しやすくなる仕掛けの一つです。毎月の定例会では、活動の打合せなどをしておられ、気心知った仲間だと思いますが、時には対話の時間を持っていただき、普段は言葉にしていないことを伝え合っていただければと思いました。
報告!朽木で安心して対話を楽しむ「つながりカフェ」~私も地域や職場でやってみようかな~を開催しました。

 「安心して対話を楽しむ つながりカフェ」は、また機会を見つけて開きたいと思います。
 地域やグループ、職場などでもしてみたいと思われた方は、たかしま市民協働交流センターまでご相談ください。

 報告は、坂下でした。


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Posted by たかしま市民協働交流センター at 14:21 │たかしま・未来・円卓会議報告