平成26年度 第4回 たかしま・未来・円卓会議 開催報告

2014年12月24日

平成26年度 第4回 たかしま・未来・円卓会議 開催報告

平成26年度 第4回 たかしま・未来・円卓会議 開催報告

12月13日(土)、市民による、市民のためのまちづくり 
「平成26年度 第4回 たかしま・未来・円卓会議 
~高齢者の人材活用をテーマに小さなビジネスの種を見出す。」として、
今津東コミュニティセンターで開催しました。

開催案内は、こちらからご覧いただけます。

第1回目では、 参加者とともに、円卓会議で話し合う3つのテーマを見出しました。

1.自然(里山・森林(森)・水・鹿肉)  
2.観光  
3.高齢者・生きがい人材活用

第2回目では、 「自然」(里山・森林(森)・水・鹿肉)を切り口に話し合いました。

第3回目では、 「観光」を切り口に話し合いました。

これまでの円卓会議の開催報告はこちら→円卓会議の報告

そして、第④回目となる今回は、高齢者・生きがい人材活用を切り口として
参加者の皆さんと一緒に、これまでの円卓会議の成果を踏まえながら、
地域資源を活かした【小さな仕事の種】を見出しました。

今回は、高島市内で高齢者の生きがい人材活用に着目した事例を2つ紹介しました。

◆第4回円卓会議
「高齢者の生きがい人材活用」を取り入れた高島市内の事例


○睦美会(朽木)
睦美会は、約40年前に朽木の市場地区の女性たちがグループを結成。会費を積み立てたりしながら、当番で企画して年1回旅行や食事会などを実施。平成16年商工会から丸八百貨店の管理と運営を開始。現在のメンバーは78歳から60歳の13名。

○結いの里 椋川(今津)
今津町椋川。標高約300mの山里集落で、築140年になる高島市内最大級の茅葺き古民家が取り壊されるかも知れないという話から、平成20年3月に過疎化、高齢化の進む椋川の元気と都市と農村の交流を目的に【結いの里 椋川】を設立。メンバーは地域住民と地域外の人を合わせて約50名。平成21年春に完成した都市農村交流拠点施設「おっきん椋川交流館」(以下、交流館)を拠点に活動をしている。

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※以下、過去の円卓会議(今年度)で紹介した中で、
主に高齢者(若手含む)が中心となって活動している事例を取り上げてみました。


◆第1回円卓会議
「地域資源を活かした仕事づくり」を目指す高島市内の事例


○近江里山の薪(新旭)
1970年代、高島市内の里山では宅地に整備されて、多くの土地が分譲されました。現在、ほとんどが里山の雑木林となっており、その雑僕を伐採し、薪として販売することで、高島市内の里山整備を進めることを目的に活動。

◆第2回円卓会議 
「自然」を切り口とした高島市内の事例


○国境炭焼きオヤジの会(マキノ)
炭焼きオヤジの会は、平成22年に「水源の郷活性化事業補助金」の助成を受けて活動を開始。現在、メンバーは60~80代の約70名。地元小学校の子どもたちの炭焼き体験や高島森林体験学校との連携などで、炭焼きの技術や地域の歴史文化を伝えている。

○NPO法人クマノヤマネット(新旭)
新旭町饗庭地域に耕作放棄地が増え、森林も荒れていく様子に地元の有志が立ち上がり活動を開始。地域の農業の活性化と都市と農村の交流で地域の活性化につながればとの思いで、平成10年に任意団体「饗庭里山の会」を設立し、平成16年にNPO法人を設立。「里山体験交流館もりっこ」の指定管理と学童保育事業で収入。

○くつき木の駅プロジェクト(朽木)
高島市森林組合と(一社)市民エネルギーたかしま、関心のある市民が実行委員会を立上げ、2014年6月7日にスタート。間伐材を集荷場に持ち込み、1㎥あたり5,000円相当の地域通貨で買い取る。地域の間伐材で、エネルギーの地域自給や地域活性を目指す取組み。

◆第3回円卓会議
「観光」を切り口とした高島市内の事例


○針江生水の郷委員会(新旭)
針江地区内の有志によってボランティア団体「針江生水の郷委員会」が設立され、ガイドツアーという形で地区内の川端を案内するようになった。針江の生水は平成20年6月に平成の水百選に認定。また、平成22年8月には針江・霜降地区の水辺景観が重要文化的景観として選定された。平成26年には環境省・日本エコツーリズムの「エコツーリズム大賞」において「大賞」を受ける。

○畑の棚田 農家民宿グループ(高島)
「日本の棚田百選」に滋賀県で唯一選定された畑の棚田。比良山系の山裾に広がる美しい田園風景がひろがる畑地域では、5軒の農家民宿が集り、棚田の良さを宿泊してじっくり味わってもらおうと農家民宿組合を組織。

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平成26年度 第4回 たかしま・未来・円卓会議 開催報告

まず、はじめに総合地球環境学研究所の熊澤 輝一さん
今年度の円卓会議で出てきたキーワードを抽出・見える化していただき、
更に、円卓会議の運営委員で整理したことを

「自然」「観光」
グループワークから
見えてきたこと


と題して、紹介していただきました。

これまでの円卓会議の参加者が発言したキーワードを
オントロジー(言葉の階層構造とネットワーク)という手法で見える化し、
さらに分類をすることで、誰が取り組むべき事業で、誰をターゲットとする事業なのか、
また、何がしたい事業で、自分たちに何が出来るのか、がぼんやりと見えてきました。

詳細は割愛しますが、ここでは
地域資源を活かした【小さな仕事の種】の立上げ、継続、
発展のために何が出来るのか
 というところまで、
参加者に確認していただきました。

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続いて、今回も中川芳江さんに全体のファシリテーションをお願いして、
5人~6人/1テーブルで話し合うグループワークと
参加者全員で意見を出し合うラウンドテーブルの二つの形式で会議を行いました。
そして、今回はなんと高島高校3年生の方も参加してくれました!

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最初のグループワークでは、3つのテーブルに分かれて
これまでの事業を踏まえながら、
市内の高齢者や若い人たちは何を持っていて、何が出来るのか、
市内外の若手高齢者(アラウンド・シックスティ)の役割は何か、
市外の高齢者や若い人をターゲットに何が出来るのか、などを話し合っていただきました。

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その後、テーブル毎に一つ以上の「小さなビジネスの種」を発表してもらい、
幾つかの「小さなビジネスの種」が出てきました。

平成26年度 第4回 たかしま・未来・円卓会議 開催報告

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続いて、ラウンドテーブル形式でテーブル毎に話し合われた内容を共有します。

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この結果から、さらに下の画像の内容を踏まえ、
参加者全員で意見を出し合います。

平成26年度 第4回 たかしま・未来・円卓会議 開催報告

ここでは、山林や田畑、空き家など【地域資源】を利活用するために
もっとも重要な視点の一つとして、
その【地域資源】【アクセス】できるか
というフィルターを通すという視点を、参加者の皆さんにもっていただき、
更に事業としての精度を高めていきます。

たとえば、都市から移住してきた高齢者や若い人には
【地域資源】を活用するアイデアや販路となりうるネットワークはあるけど、
【アクセス】できないという課題と
昔からこの地域に住んでいる人たちは、たくさんの【地域資源】
【アクセス】できるけれど
活用のアイデアは出てこないというミスマッチがおこっています。

そこで、この円卓会議では、【地域資源】はあるけど
活用の仕方がわからない、活用して欲しいという前向きな人と、
アイデアはあるけど、【地域資源】【アクセス】できない人をつなぎ合わせていきます。

以下が、そのまとめです。

平成26年度 第4回 たかしま・未来・円卓会議 開催報告

「とちもち保存会」が「とちもち」販売を柱にコミュニティビジネスを仕掛けるためには
どうしたらいいのかという話から、「とちもち」の製造工程で、
広葉樹だけの灰がたくさん必要であるから、マキノの別荘地の薪ストーブユーザーとの
連携が出来そうだというような話につながったり、
司馬遼太郎さんの「街道をゆく」を切り口にして、
プロのガイドとして地元住民を語り部に育成する事業などを行うべきだ、など
すぐにでも動き出しそうなプロジェクト案まで出てきました。

その他、すでに廃校が決定している小学校の跡地をメインに農地や山林など
高島の自然をふんだんに活用して、都市住民をターゲットとした体験学校の運営や
参加者の一人が所有する8500坪ある山林の活用方法など、
ここには記載できませんが、具体的な人の名前や
地名が出てくるような話で盛り上がりました。

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事業を具体化させる、という目標を定めて進めてきましたが
ようやく、その可能性が見えてきたように思います。

このたかしま・未来・円卓会議も、土の中でしっかりと事業が育つように
この冬の間にしっかりと事業の種をあたためて、
春には、小さな事業が芽吹くようにがんばりたいと思います。

次回は、【事業を具体化させよう!】という内容で、
今回の成果を踏まえながら皆さんといっしょに
「小さな事業の種」を具体化させていければと思っています。

報告は原田でした。

次回以降の円卓会議日程は、以下となります!
ぜひ、都合をつけてご参加ください。

一人勝ちのビジネスではなく、
持続可能な地域に根ざしたスモールビジネスをみんなで考え、
実践して行ければと思います。

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◆第5回 たかしま・未来・円卓会議

日 時 平成27年1月31日(土)13:30~17:00
場 所 今津東コミュニティセンター ホール
グループワーク  事業を具体化させよう!
ファシリテーター  中川 芳江氏 (Office SPES 代表)
参加費 無料  定 員 30名(先着順)

対 象 ●高島市内に「地域資源」(山林、田畑、空き家、歴史、老後の時間、
     休日など)を持っているが、活用の仕方が分からない方
     ●高島の「地域資源」(山林、田畑、空き家、歴史、老後の時間、休日など)を
     ビジネスに取り入れたい、活用アイデアがある!という方


◆たかしま・未来・円卓会議 視察研修
地域資源を活かし、地域の元気と魅力を
次世代へつなぐまちに学ぶ


日 時 平成27年2月7日(土)
7:45集合 8:00出発~18:30到着(予定)

集 合 今津東コミュニティセンター
訪問先 水土里ネット立梅用水型小水力発電プロジェクト
      農家レストラン せいわの里まめや
参加費 1,000円(資料代)   定 員 20名(先着順)
※昼食代として農村料理バイキング1200円が別途必要です。
締 切 1月31日(土)
対 象 高島市の未来に関心のある方、地域での仕事づくりに関心のある方など

お申し込み方法
お名前、ご所属、ご連絡先をたかしま市民協働交流センターへご連絡ください。

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第5回のスケジュールなど詳細は後日、このブログで発表します!

是非、ご参加ください!

お問合せ・申込み:
たかしま市民協働交流センター
〒520-1622
滋賀県高島市今津町中沼1-4-1(今津東コミュニティセンター内)
TEL:0740-20-5758  FAX:0740-20-5757
E-mail:webmaster@tkkc.takashima-shiga.jp


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