平成26年度 たかしま・未来・円卓会議 キックオフ・ミーティング ~円卓会議の可能性~の報告(前半)

2014年05月23日

平成26年度 たかしま・未来・円卓会議 キックオフ・ミーティング ~円卓会議の可能性~の報告(前半)

4月27日、市民による、市民のためのまちづくり 
「平成26年度 たかしま・未来・円卓会議 
キックオフ・ミーティング ~円卓会議の可能性~の報告」として、
今津東コミュニティセンターで開催しました。

開催案内は、こちらからご覧いただけます。

平成25年度は、市民一人ひとりが地域にある課題を知り、
何ができるかを考える機会として、先進事例や地域課題を共有しながら、
「将来、どんな高島を目指すのか」「どんな未来にしたいのか」
ということを、3つのテーマ(環境、地域資源の活用、一人ひとりが主役)で
話し合ってきました。

それぞれの開催報告はこちら→円卓会議の報告

今回は、平成26年度のたかしま・未来・円卓会議の取組みとして、
そもそも円卓会議とは何なのか、なぜ必要なのか、
どんな円卓会議を目指すのか、
ということを、市役所の方も含め、多くの市民と共有出来ればと思い、
IIHOE(人と組織と地球のための国際研究所) 代表の
川北 秀人氏
10年後の高島市に備えて、
今、求められる
人「交」密度のまちづくり

今後、なぜ「円卓」が重要か?

という表題で、ご講演いただきました。

川北さんは、全国の約60地域の県や市で、協働について、職員向けの研修等を行い、
一方では、「地域円卓会議」というものを全国の様々な地域ですすめておられます。

当日のパワーポイント資料も川北さんのブログ
公開されていますので、ぜひ、ご参照ください。

平成26年度 たかしま・未来・円卓会議 キックオフ・ミーティング ~円卓会議の可能性~の報告(前半)平成26年度 たかしま・未来・円卓会議 キックオフ・ミーティング ~円卓会議の可能性~の報告(前半)

また、今回は基調講演がはじまる前に、
たかしま市民協働交流センターの保井運営委員長と
高島市 市民生活部の古谷 傳平部長からも、
この円卓会議や協働への想いも交え、挨拶をしていただきました。

平成26年度 たかしま・未来・円卓会議 キックオフ・ミーティング ~円卓会議の可能性~の報告(前半)平成26年度 たかしま・未来・円卓会議 キックオフ・ミーティング ~円卓会議の可能性~の報告(前半)平成26年度 たかしま・未来・円卓会議 キックオフ・ミーティング ~円卓会議の可能性~の報告(前半)平成26年度 たかしま・未来・円卓会議 キックオフ・ミーティング ~円卓会議の可能性~の報告(前半)

基調講演では、他地域での協働や円卓会議の取り組み事例を
ご紹介いただきながら、全国的な傾向と現状の把握、
そして、高島市の20年前、現在、20年後の状況などを
数値で示していただきました。

図表によって、総人口や子ども、生産年齢人口(15歳~64歳)は減り
65歳以上の高齢者や、後期高齢者がますます増えていくことがわかります。

その中には、単身の高齢者世帯等も、当然含まれており、
「数値だけでは見えない地域課題」も山積みだということが想像出来ます。

そこから見えてくるのは、地域の持続不可能性とでもいうのでしょうか。
高島市の財政推移から見ても、何かあれば行政頼みという
今までのような市民の姿勢では、地域が衰退していくことは明らかなようです。

平成26年度 たかしま・未来・円卓会議 キックオフ・ミーティング ~円卓会議の可能性~の報告(前半)
高島市の財政推移

上に示した川北さんの資料のとおり、05年度から考えてみても、
この10年で、高島市の職員数は100名以上少なくなっています。

この上、人口減少で税収も減り、道路や橋といった既存インフラの補修など
公共建築物の高齢化という問題もある中、
明るい未来のない地域に、一体どれだけの若者が定着するのでしょうか。

いま、この高島で育っている子どもたちが
将来、誇りを持って暮らし、働き、住み続けることが出来る高島市とは、
いったいどんなまちなのでしょうか。

そして、少子化や核家族化などが進み、
地域の行事も縮小され、コミュニティの希薄化が進む中で
地域住民同士で支え合ったり、災害時でも最低限の安心が担保され、
助け合える関係性や仕組みをどうやってつくるのでしょうか。

これは、行政だけが抱える課題ではなく、
そこに住む人が、みんなで考え、解決していかなくてはいけない
とても大きな課題なのではないかと思います。

そういった課題を、みんなで考え、解決していく場が
地域円卓会議であり、この「たかしま・未来・円卓会議」
あって欲しいと考えています。

行政と民間の【協働】が、これからの時代に重要ということは、
すでに多くの自治体が理解し、実践しようとしているところではありますが
川北さんは、更にそれを推し進め、そこに専門家や事業者、金融機関、
学校、当事者など、多様な主体による協働という意味での
【総働】という姿勢が重要になってくるとおっしゃっていました。

では、本当にこの高島市には未来がないのか?
というと、それはこの地域に住む人々の想いであり、姿勢次第だということを
雲南市など、戦後一貫して「過疎の先進地」と呼ばれる地域の
本当に勇気づけられる先進事例(中野の里づくり委員会
沖縄での地域円卓会議によって解決した事例(沖縄式 地域円卓会議などを
例にあげ教えてくださいました。

10年後、20年後の未来を話し合う場も大事ですが、
現実問題として、つながっていないものや課題、人をつなぎ合わせて
今、どうにかしたい課題を解決する場も、当然、大事にしなければいけないとのこと。

そのための手法の一つとして
メンバーを固定せず、誰もが参加でき、
課題を持ち帰らず、解決策だけを持ち帰る
地域円卓会議
が重要なのだということで、
講演を締めくくってくださいました。

今回の川北さんの講演は、「たかしま・未来・円卓会議」を今年度も続けていくうえで
非常に示唆的で、運営メンバーとしても考えさせられる内容でした。

報告は、原田でした。


平成26年度 たかしま・未来・円卓会議 キックオフ・ミーティング 
~円卓会議の可能性~の報告(後半)は、後日アップします!




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